ビーチでケーキ

今日はクリスティーナと焼きイワシ&ビーチピクニック。砂の上に足を投げ出し、ケーキをほおばる。油絵教室の仲間だった私たちは2人揃って

「問題児」だった。「初心者は景色から始めて、二つ目は静物」

という教室始まって以来のルールを、私たちは軽くすっ飛ばした。

「これが描きたいんです!」

彼女は「人と鳥」を、私は「白い村」を選び、先生に直談判した。そのことが、初対面だった私たちを結びつけた。

「白い村を描くために、油絵教室に入ったんです。白い村を描かせてください」

30人近くいる教室の中で、そんな突拍子もないことを言い出す者はいなかった。教室の隅で、クリスティーナの笑顔が揺れていた。

「コントロールできるよう小さいサイズのキャンバスを」

それにも従わず、倍のサイズのキャンバスを教室に持ち込んだ。私はけして反抗的、非協力的な人間ではない。

アカデミック的な意味では、先生の言うことはとてもよくわかる。でも。私の心は決まっていた。

「画家になりたいのではない」

画家になるのなら、技法や知識、訓練が必要だ。でも。私がなりたいのは

「アーティスト」

なのだ。これは根本的に違う。そんな事を話しながら海を眺めた。クリスティーナからの誕生日プレゼントは「黄緑色のマフラー」だった(写真)。

「ももの作品に出てきそうな色」

なのらしい(笑)アトリエへ戻ると、クリスティーナは2メートルのコラージュ画「青いマラガ」の前で立ち止まった。

「ももの絵は音楽でできている。飛んで、踊って、流れて。いつも動きの中、リズムの中にある」

その言葉こそが、最高のプレゼント。クリスティーナ、ありがとう!

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