夜中3時の大惨事

2メートルのコラージュ作品をいよいよ「床から壁」に立ち上げた。おぉお〜。迫ってくる感じがいい。大満足で眠りについたその夜、悲劇は起こった。

「ドサドサ」「バサッ」

不思議な音で、目が覚める。時計を見れば、夜中の3時。よろよろとベッドから起き出し、音のする方へ。寒っ。パジャマでアトリエへ。

「うわぁあぁぁぁぁ」

一気に目が覚めた。壁にかけてあったコラージュ作品が「ずり落ちて」いる。それも、ところどころ。

いっそ「全部そのまま」落ちてしまえば、明日改めて「拾い上げる」だけでいい。が、パーツのあちこちが部分的に

「ぶら下がった状態」

で、はがれ落ちているので、このままほおっておいたら、破れるのは時間の問題。紙の重力はすごいのだ。

「ボンドとテープ!」

破れる前に。それを理解した瞬間、ドーパミンがいきなりマックスで放出された。もう寒くも、眠くも、ない。

次々にボンドでパーツをくっつけていく。が、問題は、作品全体が壁に固定してあるので

「ボンドが固まるまで押さえつけて」

いなくてはならない。その2分とかの間にも重力がかかり、パーツは下にずれ落ちていく。

「うわ〜、待って待って」

その、静かだが、緊迫した空気に反応してオウムも鳴き出す。夜中の3時に。ものすごいテンション。

結局、1時間ほどで修復完了。しばらく放心して、イスに座っていた。そこでやっと靴下をはいていないことや、喉がカラカラな事に気づいた。

全身から「湯気」が立ち昇っている。イスに登ったり降りたり。何十回という「踏み台昇降運動」のせいで

「パジャマ姿で汗だく」

という、珍しい組み合わせ。完全に目が覚めてしまい、ベッドに入っても頭はキレキレに冴えていた。

「夜中3時の大惨事」

寝不足にはなったが、翌日はおいしいランチで元気回復。魚介類のスープ、子羊&ポテトのオーブン焼き、チーズケーキに白ワイン。終わりよければ、全てよし。

2メートルコラージュ作品「マラガアスール(青いマラガ)」完成まであと3日!

 

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