限界に挑戦!4日間で応募

嵐の前の静けさ。アトリエから全ての素材・画材が姿を消した。これから4日間「限界に挑戦!の創作活動」が始まる。

それはいきなり、朝ベッドの中でスマホをいじっている時に起こった。

「マラガのフェリア・告知ポスター公募!」

うそ。私の大好きなマラガのフェリア。8月の夏祭り。その告知用ポスターの応募!絶対やりたい!

その興奮と高揚感は、一発で私のエンジンをマックスにした。全身、やる気の炎に包まれベッドから飛び上がる。これ全てフェリアだからこそ。オーレ!

まずはアトリエを空にする。はあはあ言いながら、布素材を全て別室へ。気がついたら、まだパジャマだった。

そして。改めて応募要項を読み込む。と。冷や汗が出るようなことがいくつも書いてある。まず

「作品の応募締め切りまであと4日しかない」

これはかなりのインパクト。そして。応募にあたりいくつもの書類を用意せねばならない。どうやら市役所や銀行へも行かねばならないらしい。

「ややや、どうしよう。それを全て4日間で?」

本当にできるのか。さらに。

「作品の規格サイズは、100×70センチ」

かなりの大画。これを正味2日の制作時間で完成させるなんてことが。それもこれまでのように自由に描くわけじゃない。

文字原稿や入れる内容の表示などがきっちり決められている。当たり前。だって、フェリア(夏祭り)の告知ポスターなんだもん。さすがの私も10分くらい立ち尽くした。

「無理かも・・・」

しかし。やりたい気持ちが、その100倍くらい優っていたので、10分後にはラフを描き始めていた。

そして。午後からはもちろんピアノレッスンがびっしり入っている。ので、ランチの時間をいかして応募要項の読み込みとなった。

「お願い!ランチごちそうするから助けて。この2時間で全てを理解して、今夜から描き始めないと」

こうして呼び出される友人達。私の友人はいつも「いきなり巻き込まれる」被害に遭っている。カルメン、いつもありがとう。

もちろん、書類を読んで終わり。ではなく、これから履歴書や応募要項の校正まで、何十回というやりとり作業が含まれているのだ。さすがのカルメンも

「ちょっと今回は時間がなさすぎかも」

と、やんわりと言ってくれる。が、完全に取り憑かれ、すでに決意している私の表情を見て取り「できることはやるから」と申し出てくれた。

とにかく制作も手続きも、やり直しをしている時間は全くない。ので、いかなるミスも許されない。全てが一発勝負。

写真だと、のどかなランチ風景。実際は試験の生徒のごとく、ペンと紙を握りしめ必死でメモを取る。

「とんでもないことをしようとしているんじゃ」

こんな私でもうっすら思う。が。大好きなマラガ。そのフェリアのためならば、寝食を削って命を注いでも惜しくはない。

というわけで、みなさまにはご迷惑をおかけしております。現時点で未返信のメッセージ160近く。メールもしかり。これ全て、マラガのフェリアのため。

はたして2日間で描き切れるのか。書類の準備と梱包、作品のお届けまで、のべ4日間で本当に応募にこぎつけられるのか。

締切の最終日。ドアの閉まる1時間前になんとか作品をかかえて滑り込む予定。

「限界に挑戦!4日間で応募」プロジェクト。はたして。

(数日後に続く。はず)

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