セマナサンタのセントロ

いよいよセマナサンタのセントロへ乗り込む。ものすごい人に通りは埋め尽くされ、まっすぐ歩けない。

物哀しいコルネットの響き、パソを刻むタンボール(太鼓)、揺れるロウソクの灯に浮かび上がるキリストやマリア像。

旧市街は暗いので、おどろおどろしい感じがより際立つ。町中があの独特のお香の匂いで満たされ、毎年見ているけど、毎年心を動かされる。そして

「疲れるから今年こそ早く帰ろう」

と思いつつ、気がつくといつも夜中過ぎまでよろよろと歩き回ってしまう。

昨夜も結局、夜中の1時半に「カウティーボ(という名のキリスト像)」を見るために、まだうろうろしていた。痛い足を引きずりながら。

なんというか。そう気持ちになる。カトリック教徒でなくても。8時間とか12時間とかかけて、キリスト像やマリア像(超重い)を人の力だけで運んで行く。

まるで苦行のように。いつもは陽気でおしゃべりなマラガっ子たちの表情が一変する。そういう思いやエネルギーが凝縮されて、町の雰囲気を一変させる。

「これが私の人生の半分を、共にしてきた光景なのだ」

そんな感傷にふとさらわれ、涙が浮かぶ。マラガのセントロは、私の青春そのもの〜。

さて、この日の参加者はハビ吉、カルロス、ホルヘ。レストランは駆け込んだのが10時半。遅っ。お腹ぺこぺこ。

まずは白ワインで乾杯。近況報告に花が咲く。そして。なんと。夕食が終わったのが夜中の12時。で更にそれから、キリスト像の追っかけ(笑)。

結局、1時半に終了、解散。できれば明日は快適に座って眺めたいものだ。と思っていたら、アイフォーンがピン!と鳴った。

(明日に続く)

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