開会式へ着物ペイントで

今夜は共同展の「開会式」だった。昨日いきなり「着物ペイント」が展示してもらえないことを知らされ、声が出ないほどのショックを受けた。

しかし。「壁に展示してもらえない」のには理由がある。それを考え続けていたら、ものすごいビジュアルが浮かんで来た。

「私が着物ペイントを着て歩く!」

それまでは「なんとか会場に、壁に飾ってほしい」と思い込んでいた。が、思えば衣類なんだもの。「壁」なんか必要ない!

私が「歩くギャラリー」になればいい。作品をまとって歩き回ろう。いつでもどこでも。私自身が作品!

その発想、視点の転換は、再び私をエネルギーで満たした。そうして乗り込んだ「開会式」。オフィシャルな催しなので

「ドレスコードはないよなぁ」

と一瞬、心配に(笑)ま、何か言われても「これが日本の伝統衣装です」と押し切れば。誰も反対はできまい。

さて、会場では関係者のご挨拶、音楽の生演奏、カクテルコーナーなど和やかな雰囲気。の中でアート作品を見て回る。

驚くべきは、私の着物ペイント姿を目にしたどなたかが親切にも「仮装して現れた人がいる!」と通報してくれたこと(笑)。

関係者の方が「大丈夫です。参加アーティストです」って。確かにもうすぐマラガはカーニバルだけども。

友人のカルメン、ルス、ジルベルト。陶器の先生のマリナとホセ。他にもアマリアやアナ、ジュリアンなど多くの友人に囲まれて至福の時。

みんなに近くで見て、着て、楽しんでもらえて。もう大満足。

「あぁ、壁に飾られないでよかった」

なんて人生は不思議なんだろう。昨日までショックで声も出なかったのに。今では「展示されなかった」ことに感謝している。

だからこそ「作品を着て開会式に参加する」ことができたのだ。壁に飾られていたら、こんなにみなさんを笑顔にはできなかっただろう。

共同展「Miradas a lo cotidiano」。2/8〜3/29まで週替わりでいろいろな作品が展示されます。入場無料。会場はDiputación de Málaga。ぜひお越しください。

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