今日も朝一で名古屋へ。10時開店と共にお店へ飛び込む。「額装&マット」発注スタート。で、担当のSさんを3時間完全拘束。
「作品と額とマット」この3つを組合わせ決める。やる事はシンプル。でも、これが55点ともなると、店先のテーブルは貸切状態。
まず、額に入れる作品を決める。最初はトントン拍子。30点を過ぎた頃からペースが落ちてくる。
「Sさんはどれが好きですか?」
「えっ、僕が決めていいんですか!」
「そうです」
「うーん。これなんか好きですね。幻想的で」
ちなみにSさんが選んだのは「一人の夜」という作品(写真2枚目)。額入り決定!
「この額のサイズって、何でしたっけ?」
「たいし、です」
「はっ?」
「『聖徳太子』の『たいし』です」
「その字がわからないんですけど」
「あ、すみません」
全てが珍道中。的に進む。私のせいで。Sさんは正確、テキパキ、冷静。なので、私とはある意味正反対。
「先にマットを注文しときます!」
電話に走り寄るSさん。に向かって、両手を突き上げる私。
「がんばってー!」
「はいっ」
いきなり降って湧いた災難を、少しずつ楽しみ始めたSさん。不思議な笑顔が浮かび始める。
ナチャラルハイ。だったのかも。あまりの苦行で。ごめんね、Sさん。私はメモ用紙の裏に手紙を書いてカタログと共に手渡した。
「Sさんが額装&マット付けしてくれる作品たちです。思い出にもらってください」
「ええー、いいんですか!」
思い出ならいいが、これが悪夢にならない事を祈りつつ。ちなみに出来上がりは12/20の朝一。って、うそ。展示会の日だけど。はたして。