フェリアも終わり、いきなり今朝からアトリエにこもっている。ツキが落ちたように透明な自分に戻る。沈黙、孤独、集中が懐かしく心地よい。
自分の住んでいるところに戻る。私が毎日命を注いでいる時間に。空間に。心と体の置き方が今朝からすとん、と変わっている。たぶん表情も。
そして。鮮やかなフェリアの衣装を脱ぎ捨て、シャツとパンツ姿に戻る。私の日常着。一年の半分はジーンズ&シャツ。
フェリアで着た衣類を洗濯し、オウムを水浴びさせ、テラスに出れば、穏やかな地中海が珍しく白い波を立てている。
夏が行く。そんな一抹のさみしさを感じながらリセットをする日曜日。終わりと始まり。そのはっきりとした入れ替わりを私の8月は持っている。
今朝は8時から不要物を処分。さらに今期に使う画材やテーマを選び出しているところ。フェリアで遊び疲れ、今は一人静かに瞑想をしたい気分。のこの時がチャンス。
空っぽの心と体と頭。この瞬間にふっと湧いてくるものがある。私の内に眠っていたものが、形や言葉になって届けられる。というか。
アトリエの半分を占領している作品や試作&習作もなんとかしたい（写真）。過去でなく、現在に集中するために。
ピアノ教室の子供たちと作った発表会のポスターやすごろく2年分も、写真を撮って処分。手元に置ける物は限られている。
思い出を「物」で残さない。その代わり心の中で「パワーや勇気」に変える。そんな大整理&準備の8月末を、今年も迎えている。
