2. さくら

今日はひきつづき、
2012年11月、岐阜県・関市「ロックンロールカフェ」で行われた
ライブの映像を、紹介していきましょう!

2回目の今日は「さくら」です。
出だしはしっとり和風。
後半はのりのりサルサ風のアレンジ♪
スペインのホテルで弾くときは
「さくらサルサ」と、紹介しています。

さて、たいてい「ピアノ」というのは、ピアニストの右側が
客席に向くように置かれています。
そうすると客席から右手がよく見えるし、
体の動きもよくわかります。

それに対して「キーボード(電子ピアノ)」は
客席にまっすぐ向かって置かれるので、
ピアニストと観客が向かい合う形となり、
ピアニストの表情や、両手の動きがよく見えます。

さて、スペインではホテルやレストランにより、
ピアノだったり、電子ピアノだったりしますが、
会場に着くまで「どんな楽器が待っているかわからない」ので
いつも、一抹の不安があります。
バイオリニストがうらやましい~。

ピアノも電子ピアノも、それぞれ「人となり」というものがあり、
微妙に「くせ」があるので、わたしはまず会場に着くと、
「どれどれ、この子はどんなかな」
と、友達になるところから始めます。
「なるほど~、タッチは固めで、鍵盤の戻りはちょっと遅めかな。
低音部の鍵盤は重くて、音が鈍い。高音部はどれどれ・・・・」
といった具合。ペダルも確認します。
楽器だけでなく、会場によっても
「自分の弾く音の聞こえ方」が微妙にちがうので
しばらく弾いて、耳を慣らすことが必要です。

「同じ曲をずっと弾いていると、飽きませんか」
と、聞かれるこがありますが
ホテルではプログラムを替えてローテーションさせています。
でも、それよりなにより
楽器一つ一つ、会場ひとつひとつ、まったくちがうので
たとえ同じ曲を弾いていても
わたしは毎回、「新しい曲」に感じます。
そこに、当日のミュージシャンのコンディションも加わるので
まさに「一期一会」。
たとえ100回弾いても(みなさんには同じに聴こえても)
わたしたちには、一回として同じ演奏という感覚はありません。
いつも発見がある。

だから、何ヶ月、何年と続けていられるし、
口には出さなくてもプロのミュージシャンなら
「A」「B」「C」という、3つの場所で連続して弾いたけれども、
「演奏が一番よかったのは、Bだな」
「Aでは、速く弾き過ぎたな」
「アドリブはCが一番よかったな」
などということは、ちゃんとわかっているんですよ(笑)。

 

 

 

 

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