私はトド・テレーノ

先日、女友達とわいわいおしゃべりをしていた時のこと。
「最近の、もものアクティビティの幅が、異常に広い」
「いや、もうノージャンルと言っていい」
という話になった。

そのきっかけは「タンゴ」なのだが、月に一回催されている
「タンゴレッスンに、出かけたんだけどね・・・」
と言いかけたところで、女友達がいっせいに口を開いた。

「セビジャーナスも踊ってるんでしょ」
「カスタネットも始めたんだよね」
「ルンバもやってるんじゃなかったっけ」
「テニスも」
「で、仕事はピアノ&アート教室」
「さらに日本語会話も始めたんだって」
「うそ・・・」

ひとしきり、みんなが落ち着いたところで
「あの・・・ちょっとスペイン語の校正してもらえる?」
「何それ」
「今、作品カタログを作ってて、日本語とスペイン語の併記なの」
「・・・・・・」

女友達は顔を見合わせると
「ももって・・・トド・テレーノだよね」
と、その中の一人がぽつりと言った。

「トド・テレーノ」
一瞬、その意味が理解できず、小首をかしげて自分との関連性を考えてみた。
「トド・テレーノ」
それは、ふつう人間には使わない。主に、車に使う。

直訳すれば「オフロード」。
それと私と、どんな関係が?と、困惑していると、そう言い放った本人は自分の表現に大満足した様子で、さらに強く言い切るのであった。

「だって、ももって道を選ばないじゃん」
「・・・・・・」
呆然としてビールを持ったまま固まっていると、他の女友達がはじかれたように加勢する。

「だよね。車でいうと4×4(四駆)。道なき道を行く」
「どんな場所、どんな環境でもOK」
「なんでも来い!」

喜んでいいのか、失礼だと言い返すべきかちょっと迷ったが、彼女たちが心から喜んでいたので
「ありがとう」
と、答えておいた。

しかし。どう考えても、女性に対する形容ではない。気がする。

Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です