セビジャーナスの衣装探し

いよいよ七月も今日で終わり。明日から八月。マラガで八月と言えば
「フェリア・デ・ベラノ(夏祭り)!」
オーレ!老いも若きも、赤ちゃんまで色とりどりの衣装に身を包んで町に繰り出す。もちろん目的は「セビジャーナス」を踊るため。

セビジャーナスは南スペインの民族舞踊。日本で言う「盆踊り」的な位置づけなのですが、何が違うってリズムとスピード。駆け抜けるように踊り切る四分の三拍子。情熱的です。

かなりのハイテンションなので、セビジャーナス教室でもぶっ続けに三回くらい踊ると、ちょっと休憩。息がハアハアと上がる(笑)。

この情熱的なセビジャーナスを、マラガっ子は真夏の八月。お祭り会場に設置されたカセータ(仮設小屋)およびバルの狭い店内で、もみくちゃになって踊る。

その暑さたるや!正直、気を失いそう。みんな必死に「「扇子をパタパタ」やるのですが、一度吹き出した汗はそうそうひいてはくれない。なにしろ、セビジャーナスのこの衣装。分厚くて、超重いんです!

私の通っているセビジャーナス教室では、先生&仲間が集まって一緒にフェリアへ出かけることになっているので、とても楽しみ~。なのはいいが、問題は
「衣装を着て踊りましょう!」

衣装。そんなものないけど。靴だって、注文した「踊り子靴」がどれも足に合わず返品。結局運動靴で三か月踊り通した。上はもちろんTシャツと短パン。今さら衣装って。うーむ、どうしよう。

とりあえず、マラガのお店を数軒、回ってみることに。
「うわっ、わっ、高っ」
あまりの値段に、試着もせずお店を出る。

なんと予算のはるか3~5倍。お話にならない。それも
「あ、これ、かわいいな」
と思って値札を見ると、いきなり「499ユーロ」とかする。ま、日本で言う「着物や浴衣」なので仕方ないとしても。ねぇ。

私が気に入ったのは写真三枚目。「黒白ミニスカートタイプ」でかわいいなーと思ったんだけど。値段を見て絶句・・・。セビジャーナスの衣装はどれも「胸から腰にかけてピタッとしたライン」になっているので、体型がもろ出ます。

予算をはるかにオーバーし、すっかり買う気もなくなった衣装。ではあるが、せっかくなので目の保養にいろいろ見て回る。
「今日は見るだけなんですけどいいですか?」
と、いちおう断ってお店へ。なにしろこの時期、衣装を買う人でお店はごった返しているので、うろちょろしてるとちょっと迷惑。なのに・・・

「せっかくだから写真、撮ってあげる!」
と、あくまで陽気なお姉さんなのであった。それがこの写真(一枚目)。忙しいのにムーチャス・グラシアス!

セビジャーナスの衣装を買わなかった理由は、もう一つある。それは「重さ」。手に取ると「ずっしり」くる。ふだん「できるだけ布が少なく軽い衣類」ばかり着ているので、これを着て「踊る」のは無理かなぁと。

とりあえず、衣装はあるものでどうにかすることにしよう。まだ二週間あるし。なんとか工夫すれば「おおっ、これは!」というものが、生まれるにちがいない。その様子はまた、後日ご報告します。

それより大切なのは、九月から始まる「カスタネット教室」。カスタネットなんて子供の時、遊んだ以来だけど。フラメンコ用のカスタネットは高いので、お店を三軒回りました(五枚目)。やる気です!

セビジャーナス教室の先生&仲間とお茶(写真四枚目)。九月からは「セビジャーナス」に加え「カスタネット」と「ルンバ」「ブレリア」などが始まります。とても楽しみ~。オーレ!

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「セビジャーナスの衣装探し」への4件のフィードバック

  1. あ~、知ってます。私もヴェルディアレスのクラスでカスタネット売ってる所教えてもらって(マラガの中心)見に行きましたが、高い!
    結局カスタネットに付ける7色のリボンを買ったところで終わりましたが、そのリボンもフラメンコシューズ(40ユーロくらいの)も何もかもマラガに置いてきました。(この話は長くなるのですが、3ヶ月で買い揃えた家財道具全て、マラガのアパートに置いてくるハメになったんです)
    捨てられたのか、誰かが使っているのか、知る由もない・・・

    セビジャーナスの衣装が重いの想像つきます。暑そうだしね。体力勝負ですよね~
    その衣装を着物に例えるなら、momoさん何とか”浴衣レベル”の軽い、簡易式の衣装を作れることを祈ってます♪
    ポイントはウエストラインに沿うことと、裾のレイヤーですかね。

  2. 短い衣装 初めてみました!ももさんになら、着こなせそうですね!!!! 私はつなぎの衣装は購入せず トップはユニクロのエアリズム? 七分丈 ファルダはちっと幅が少なかったですが30ユーロ以下のものでやり通しました 汗 そろそろ私も一人復習しないと忘れちゃいそう。。。 みんなでフェリア いいですねー

  3. 残念!Mayさんをその頃に知っていれば
    お住まいの村まで「もらいに」行ったんですが。

    おっしゃるとおり、衣装のポイントはまさに
    「ウエストラインに沿うことと、裾のレイヤー」です。

    ということは、これさえ押さえていれば行ける気がします。
    持っている服でどこまでいけるか、挑戦ですね!

  4. Sさんのアイデア、すごくいいと思います。
    練習用の黒いファルダ(スカート)だけでも十分いけますよね。

    35ユーロのがあったので
    「これを買って、水玉をペイントしちゃおうかな」
    とも思いましたが。トップは黒でいいし。

    また、結果は写真入りでご報告します。

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