12.龍月(ドラゴンムーン)

『ももの音楽づくり♪』、第12回目の今日は
わたしの作曲した『龍月(ドラゴンムーン)』を紹介します。

そもそも、わたしが本格的に作曲を始めたのは
数年前、ホテルの主催した「オリエンタル・ディナー」に端を発します。
「オリエンタルなら、日本でも中国でもパキスタンでもいいよ!」
という、音楽プロダクションの豪快な注文に答えるべく
オリエントの曲を必死で楽譜起こし、バイオリンとピアノ用に編曲。
が、どうやっても40分を3回、120分という長い時間はもちません。

「せいぜい40分を2回が限界ですね」
すると担当者、ぎょっとするような『解決策』を、電話口でのたまった。
「じゃ、ももが作曲して。オリエンタル風のチル・アウト音楽だからね!」
「さ、作曲って、あと1週間しかないですけど・・・」
「1週間ある、と言ってよ」

と言うわけで、わたしの「作曲への道」は始まったのだった。
何事も「道」なのだ。
結局、1週間で20曲、作りましたよ。成せばなる!
その「オリエンタル・ディナー」の3ヶ月間というもの、
仕事以外のときも、いつも頭の中にオリエンタルのメロディが
ぐわぁ~んって響いてました。
瞑想・・・みたいな。

さて、今回紹介するの『龍月(ドラゴンムーン)』。
ホテルで毎週、弾いていますが、
実は、わたしが1年前から書き始めた「お話の挿入歌」です。

そのお話は『Oriental Nights~東方千夜物語』といい、
侵略で住む土地と家族を奪われ、オリエントの土地を点々とすることになった
一人の少女の旅の物語です。
この小説に登場する勇気ある人物たち一人一人に、
「曲を作って捧げたい!」
というのが、お話が「音楽つき」になったきっかけです。

物語はフィクションですが、それぞれちゃんと「モデル」がいます。
彼らはみな、どんな脅迫にも侵略、社会的抹殺にも負けず
「人間性」「真実」のために闘っている人たちです。
時間があるときに少しずつ書いているので、なかなか進みませんが
いつか「小説」の形になることを信じています。

侵略によって住む土地を、家族を奪われたすべての人々に、
この物語と音楽を捧げます。
何百年、何千年と続いたオリエントの文化が、彼らの笑顔が、
奪われることがありませんように。

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