油絵教室の生徒になれた!

先日の続き。マラガ市の主催する文化教室の「激戦」公募の話。せっかくなので「お菓子を盗み食いするオウム」の写真を紹介しながら進めましょう。

「油絵教室」の生徒リストに自分の名前を発見し、大喜びで市役所の窓口へと向かう。それは次のステップ、「お支払」のための振り込み先を教えてもらうため。今回は10~12月の3か月コース。27ユーロ。つまり一月9ユーロ。安いでしょう!

教室は週一回、3時間。って長っ。ピアノレッスンは1時間なのでその3倍かぁ。どんなふうなのかなぁ。期待が膨らむ。わくわくしながら銀行の列に並ぶこと20分。やっと私の番。
「これ支払いたいんですけどー」
文化教室のちらしを見せるや窓口のおじさん
「あ、これね。支払えるのは朝の10時半までだから明日来てね!」
時計を見ると11時過ぎ。また、明日銀行に来なければいけないのか。

で、翌日、9時50分に銀行へ乗り込む。これなら大丈夫であろう。10時半までまだ40分もある。この辺が、まだ私の甘いところで、ラテン風味にはなっていても私は日本人なのだ。
「うわぁああ~っ」
支払窓口には長蛇の列。ざっと数えて40人。一人一分でも40分。いきなり雲行きが怪しくなってくる。

これだけの列ができていながら窓口は一つ。その上おじさんは「はい、○○銀行です」と電話まで取っているではないか。誰か、電話くらい代わりにとってやれ!と言いたくなる。40分後、なんとか支払いをすませ、「支払証明書」を持って、また市役所の窓口へ走る!
「うわーーーっ」
ここもまた列。そりゃそうだ。みんな同じプロセスを踏んでいるんだから。ここでさらに50分待ち。もちろんここまですべてイスなし。

「これで手続き終了です!」
窓口のお姉さんにそう言われた時の喜びったら。まだ始まっていないのにすでに「何かをやり遂げた達成感」。これで晴れて「生徒」にはなれたのだ。すべてが全力投球のマラガ。南スペインで生活するってホント、体力勝負。気合がすべて。全身モチベーションのオーラに包まれていなくては、文化教室さえ入れない。楽しい趣味のはずが。とりあえず金曜日から始まる「油絵教室」、よーし、描くぞ!

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おやつを盗み食いするオウム。でもちゃんと手(足?)で持って食べるんだよね。

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「油絵教室の生徒になれた!」への4件のフィードバック

  1. 日本人って温厚で我慢強いって思われているけど、この状況だったら暴動が起きそうだ。

    私、案外、日本人って短気な気がするんですよ。真面目でコツコツ出来るのって、結局のところ、「待つのがイヤ」って思ってるからじゃないかな。不自由でも時間かかってもいいじゃんって国民性だったら改善意識もわかないもんね。

    先日なんて、ドコモのクレジットカードを作ろうとしたら、インターネットで本人確認も引き落とし口座指定も出来ちゃって、数日後にゴールドカードが送られてきた。驚きだわ。

    油絵教室、楽しみですね。基礎を学ぶのって大事だもんね。今後のレポートも楽しみです。

  2. 日本に行くと何もかもが「あまりにスムーズに運ぶ」ので
    驚きを通り越し、時々信じられない気持ちになります。

    そのかわり、国民全体のレベルが高いのでちょっとできないと
    「自分がすごくできない人間」に思えるのでは(笑)。

    その点、マラガにいると「自分はすごいな」と
    思える場面がよくあります(笑)。
    って実は「社会のシステムがだめすぎ」なだけ。

    「油絵教室」もきっと日本とは何かがすごーくちがうと思うので
    レポートいたします!

  3. 道具とか買うんですか?
    日本だったら事前にみんな買ってきてそうですね。
    そうでもないか?

  4. 自分で買って来てもよし!何が必要かわからなければ初日に
    オリエンテーションしてもらい、その後買いに行くのでもOKだそう。
    教室までは自転車&リュックで行くつもりなのですが
    キャンバスを背負っていくのかなぁ。

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