最近、暗いニュースが多いので、
今日は、楽しい話題をお伝えします。
われらがマラガは、愛知県と同じく南側は全面『海』。
というわけで、『コスタ(海岸線)』および『プラジャ(ビーチ)』が
ず~っと、続いています。
さて、夏のあいだ、このプラジャで
夜になると『映画会』が行われます。
潮風に吹かれながら、星空の下、映画を見る。
なかなか風情があります。
われらがパロ地区でも、2ヶ月に渡って
「カンフー・パンダ」など、ほぼ毎週上映。
無料で映画を楽しむ、家族連れの姿が目立ちます。
そういえば、小さい頃
岐阜のとくばあちゃんの家の、縁側から眺めた『花火』を
思い出しました。
『みんなで、同じものを見る』
感動をライブで共有する、って、
何気ないけど、すごい贈り物ですね。
「夏休みのひととき」って感じ。いいですね。花火もいいなぁ。私、あつたまつりの例祭の日が誕生日で、毎年、誕生日に花火があがるんですよ。雨さえ降らなければ。だから、花火って特別な思いがあります。
お誕生日に『花火があがる』、っていいですね。
「よし、これで1年、がんばるぞ!」
って気に、自然となりますね。
日本には夏、『花火大会』があってうらやましい。
スペインの花火は、あくまで『セレモニーの1部』なので
花火を眺める、という風情はありません。
浴衣にうちわ、したいなぁ。
友人・ひろ子さんからの『最新情報』です!
マラガのマラゲータ地区(われらがエル・パロよりお金持ちのゾーン)
のプラジャに、映画を見に行くと
『リュックにタオル持参(ビーチに敷くため)』が
今までの一般的なスタイルだったのに、
なんと『パイプいす』が、浜辺にずら~っと並んでいたそうです。
「びっくりした・・・」
と、ひろ子さん。
あの、ビーチにごろごろ、だらだらする感じが、
わたしは好きなんだけどなぁ。
ぼこぼこした砂の上に寝そべって、
空と海の境がわからなくなる頃、映画が終わって、
しばらくぼんやりと、映画の余韻を楽しむ。
波の音を聞きながら・・・
(蚊も、いないしねぇ)
へえ。パイプ椅子。「きちんと座りなさい」って言われてるみたいで、マラガっぽくないなぁ。
でしょう?
マラガといえば、だらだら、混沌、ノー・フンシオナなんだから。
この話を聞いたとき、わたしはまず
「えぇっ!マラガにパイプいす、あったの?」
って、思いました。
それで思い出しましたが、大学のとき『映画研究会』の人たちが
「100円映画会」を、ときどき催していました。
暗幕のかかった部屋に、200人近くの学生がぎゅうぎゅうづめ。
もう暑くて、うんうんうなりながら、
『チャップリン』や『ヒッチ・コック』映画を、必死に見てました。
そのときも、やはり『床に座って』見てましたね。
座布団持参で。
映画会というとひとつ思い出が。
高校1年の時、クラスメート(男子)が選択した映画を授業で上映したことがありました。タイトル聞いて、私は「ええ?授業で上映していいの?」って思ったのですが、担任は内容を知らないので「いいタイトルですね」なんて言ってました。でも、やっぱり、上映後のコメントは、明らかに戸惑ってましたね。ちなみに上映した作品は「フレンズ〜ポールとミシェル」。ヌードシーンとか、出産シーンとか、映画そのものはいい作品なんですけど、当時の高校生には衝撃的すぎる内容だったし、授業で上映するタイプの作品ではないかと。
しかし、今だったら、内容は刺激的じゃないけど、学校の授業で上映したって言ったら、すごい騒動になりそうな気もする。
そう!
このすぐに「大騒ぎする」というのは、なんでしょうね。
『過剰反応』というのか。
「ほかっときゃ、自然と解決する」事柄まで、
騒ぎ立てることで、わざわざ『問題』にしている、
という印象をうけます。
先進国社会の典型的なメンタリティ。
スペイン人は、ほかっときすぎて問題ですが
「生きていられるんだから、そんな細かいことにこだわって
どうする!」
と、生きてる彼らを見ていると(この不況の中)
人間的なおおらかさや、たくましさを感じます。
平和・・・なんだろうなと思います。ただ、ちょっと、窮屈ですね。日本。