毎日、毎週、少しずつ
荷物の整理をしているが
今回は「楽譜」。
これはけっこう大変だった（汗）。
なにしろ私たちの１８年分、
プラス、べラの何十年か分。
ジャンルだってクラシックから
ジプシー音楽、ジャズ
タンゴ・・・と幅広く
文字通り「山」のよう。
それらをまず
「ジャンル」で分け
さらに
「保存・とりあえず保管・あげる」
の３つの山に分ける。
最近、いつもこの
「３つの山」なのだが
色があせ、黄ばんだ
ベラの楽譜を見ていると
何とも言えない
気持ちになってくる。
ベラの字で書きこまれた
鉛筆書きの指番号や注意書き。
その一つ一つが昨日のこと
のようで胸がつまる。
「一生かかってもすべての音楽を弾くことはできないんだよねー」
と言っていたべラの
言葉を思い出す。
ベラが弾こうとして
弾けなかった
沢山の楽譜を
私は預かることとなった。
ハンガリー語で書かれたハンガリー民謡、
ベラの大好きだった
ジプシー音楽の楽譜もある（写真上）。
あんまり切なくなるので
整理を終えた後
楽譜の大半は段ボール箱に入れ
本棚にしまってしまった。
今まではすぐに取り出せるように
ベラの手の届くところに
置かれていたが・・・
家の中の、物の置き方が、変わる。
それでいいと、思う。
私の人生を
こんなにも変えてしまった天の力。
一瞬にして。
たった２か月で。
だったら、私の方からもっと
「変えてやろう」
と、思う。
根こそぎ。
しがみつかないように。
執着しないように。
私が前いた場所に。
私が持っていたものに。
