採用2000人

スペインの北にあるバスコ地方で、『2000人採用』のビッグニュースが!
不況のまっただ中、失業率25%のスペインにおいて、
このニュースは歓喜の声とともに、あっというまに国中をかけめぐった。
さて、試験および面接会場に集まった人たちを見て『ぶったまげた』のは主催者側。
2000人の募集に、なんとこの日、
スペイン中から7万人が集まったのだ!
当然、会場に入りきるはずもなく、空港からして大混乱。
場所がなく、地面に座り込んで憔悴している人々。
この不況、仕事を求めて必死の国民のこの顔を、政治家はどう思って見ているのだろう。
なんとも思ってないんでしょうね。
PP党のドローレス・デ・コスペダル女史は最近、豪宅を新築したばかり。
彼女の給料はスペインの首相の3倍近い、月給2万ユーロ!!!
これだけ受け取っていて
「国民よ、手をあわせて不況を乗り切ろう!」
って、言われてもねぇ。彼女にどんな苦労があるんだろう。
仕事を探しに行ったり、家賃が払えるか心配したり、
家族が医療や教育をきちんと受けられるか、心配したことがない。
『世界の飢餓』を話し合いながら、その後、目もくらむようなディナーを食べることに
何の違和感も感じない。もちろん公費で。

問題は『不況』でなく、『感じない』あなた方の方ですよ。
スペインの政治家たちの汚職、職権乱用を野放しにしたまま、
不況から脱出するのは、針の穴から象を通すぐらい難しい。

って、最近『象』の着ぐるみが、デモ連中のあいだで流行ってます。
スペイン国王の『ボツワナ象狩り』にからめて。
デモなんだけど、象さんが歩いててかっこうかわいい。遊園地のパレードみたいだ。
(「ボツワナ象狩り」については、近況「わたしが国王なら」を参照)。

Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です