撮影スペース作り

スペインのコロナウィルス感染者は、17900人になった。1日で3400人増。恐ろしい増加率。「外出禁止令」を取り締まるパトカーが町中に。

「2週間どころか、一ヶ月は続くかも」

うちのマンションの「踊り場井戸端会議」では、そんな結論に達していた。ドア越しではあるが。さらに、家の中にいる時間が長いので

「家の中がピカピカに」「手持ちぶさたで異様に食べてしまう」「縫い物を始めた」「新しいデザートを作った」「模様替えをしている」

と、互いのアクティビティも報告された。ドア越しに。「知人がコロナ陽性でね」と一人が告げると「えええっ」と、踊り場が怪しくざわめく。

そんなおしゃべりに耳を傾けつつ、今日もペイント&コラージュ。私の愛するマラガの海と空、白い村への思いを、160×100cmのキャンバス地にぶつける。

「外出禁止令が一ヶ月になったら、写真を撮りに来てもらう事もできないなぁ」

「あっ、でもすでにこの2メートル平方のコラージュ画『夢龍』が、一人じゃ壁から動かせないじゃん」

なんだか全ての予定が狂う。が、今あるものに集中しよう。ここにあるもので何とかしなければ。

「そうだ!別の部屋に撮影スペースを作り、作品と私をタイマー&セルフィ撮影したらどうか」

技術的にできるのかどうかはわからない。が、まずは一晩寝てこの「衝動」を落ち着かせ(笑)明日の朝、決める事にしよう。