締切前夜の襲来

フェリア告知ポスター。いよいよ提出期限の前日。朝から銀行へ書類作りに。さらに文房具屋へ梱包素材を買いに走る。

午後からはピアノレッスン。で、梱包をスタートしたのがやっと夜。ぐるぐる巻きにし、運べるように紐をつけ。この時点ですでに夜の11時。で、まだ「書類の準備」ができておらず(涙)。

「このよろよろの状態で、応募用紙および履歴書の記入は危険かも」

疲れ過ぎて目がしょぼしょぼ。コラージュの前かがみ姿勢と、全体を見下ろすための踏み台昇降で全身筋肉痛。さらにハサミの使いすぎで、右手に力が入らない。

「絶対に字をまちがえそう」

なので、そのままふらふらとベッドへ。シャワーを浴びる前にひと休み。と、ごろりとなった瞬間、寝入っていた。作業着のまま。

何時か知らないが、目が覚める。いや、無理やり起こされたのだ。私の顔の周りを飛び回る「蚊」の音で。

「うあぁあ、蚊だぁ〜」

ということは、わかる。が、体が動かない。そして。蚊の襲来に対して「どうにかしなくては」という、解決法に考えを巡らせることができないのだ。

ふだんなら勢いよく飛び起き、30秒で虫取り器をセット。そして再びベッドへ倒れこむという早技がある。が、その時の私は、あまりにも疲れきっていた。

「刺すなら刺して。私は寝る!」

と、そのまま寝ていた。案の定、朝起きたら数カ所、腕や顔を刺されボコボコにされていた。非情な仕打ちにむっとしたが

「こんな状態でも、眠れた」

から、いいことにしよう。そして。最後の難関。「応募用紙」と「履歴書」に向かって、ふらふらとベッドから立ち上がった。これが最終ラウンド(気分は「明日のジョー」)。

(明日に続く)