2・大阪から日帰り飲み会

今回、大阪からわざわざ展示会に足を運んでくれた啓子さん。それも忙しいクリスマスの時期に。

夕方に名古屋に着いて、飲んで、新幹線で帰る。さすが。この行動力はマラガ仕込み。はるか二十年くらい前に、実はスペイン留学していた啓子さん。

「日本人の友達がいない」
と嘆く私のために、ベラが演奏先でナンパしてくれたのが縁。そう、縁の神はベラ(笑)。今でも感謝しています。

時間が限られているので、とにかくしゃべりまくる。一分も無駄にできないという感じ。まずは近況。仕事。健康。男。そして老後・・・と、めまぐるしくテーマは変わっていく。

おいしい居酒屋メニューに舌鼓しながら、いい友といいお酒と。私の大好きな夕暮れタイム。マラガでもよくこうして飲みに行ったよね。懐かしい~。

さて、お酒が三杯目になった頃、「ルナモール展示会」について話が移行。いつもながら客観的なコメントを、はっきりと言ってくれるのがいい。

啓子さんは非常に周りが見える人。社会人としてのバランス感覚を備えている人なので、指摘がとても明確。私が全く気づいていないところを、一瞬で見抜いて言い当てる。

「なるほど~」
「そうかー」
「よっし、今度はぜひ!」

ダメ出しが具体的なので、すぐに改善する気になる。きっと2018はまた新しい学び、出会いがあるのにちがいない。反省しつつ、チューハイをおかわり(笑)。

私は基本的に
「やってみないとわからない」
タイプなので、とにかく現場で呆然、愕然、サプライズが多い。いわゆる「失敗」「ミス」「不準備」などのオンパレード。

問題は、私自身がそれを「失敗」と思っていないところで
「あ、まぁこれはプロセスだから」
と、本気で思っている。

しかし、世の中では明らかに「失敗」、つまり「ダメ」なのだ。それでは。やはり何事も、先に頭で考えることが大切なのらしい。

思えば、スペインへ渡ってから「頭」をあまり使わなくなった気がする。シュミレーションをしたり、こうなった場合は、ということにまで考えが及ばない。

「今」に集中しているので「心と体を使う」のに忙しく、その瞬間その瞬間、そこで起こっていることを「ライブ」で吸収する。

それがいつのまにか、私の生きる「呼吸とリズム」になってしまった。マラガにいると少しも気にならないのだが、日本に帰ると

「これでいいのか」
と我ながら、小首をかしげてしまう。

そんな動物のような私と、こうして二十年以上も友達でいてくれる啓子さん、本当にありがとう。今年はぜひ、大阪に行けたらいいな。

また会って一緒に飲めるのを楽しみにしています。ムーチャス・グラシアス!ノス・ベモス・プロント!
(明日に続く)