不況の波に乗って

今日、音楽プロダクションのミゲルに久しぶりに会った。
「おぉ、1年ぶり?」
「元気だったぁ?」
って、最初はよかったのだが、聞いていると不況の波はミゲルのところにまで
及んでいるのだった。
「BホテルとIホテル、おぼえてる?」
「うん、何度か弾いたよね」
「あそこさぁ、1年前の請求書、まだ払ってくれてないんだよね」
「1年前?わたしたち半年前に弾いてミゲル、払ってくれたじゃん」
「ももたちにギャラ払ったのは僕、ホテルじゃなくて。僕の方はまだ払ってもらってない」
「うそ・・・・」
「このままじゃ破産だよ。今、ブラジルに働きに行こうか真剣に考えてる」
「ブラジル・・・」
あまりの展開に絶句しながら、これからわたしたちはどうなるのか、どうすべきか、
しばらくまじめに話し合ってしまった。はあ~。momo

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「不況の波に乗って」への2件のフィードバック

  1. Facebook 名古屋のKUROさんのコメントを見てこちらへ来ました。
    ニュースで伝えられるスペインは政治経済の話がメインですが実際に
    暮らしている人達の毎日はどんなのかな?と興味があります。

  2. 赤羽さんのご質問は『実際、暮らしている人たちの毎日はどんなふうか』でしたね。

    スペインは今、『不況まっただ中』で、『失業』『仕事探し』『年金カット』『医療カット』『教育カット』
    などの言葉なしに、スペイン市民の『暮らしぶり』を伝えることは、できなくなってしまいました。
    公民館やプールに電気がなかったり、今まで数学を教えていた先生が、人員削減により突如、
    歴史を教えなくてはならなくなったり、救急センターの人員削除のしわよせで、病院をたらいまわしに
    された女性が、5つ目の病院で亡くなられた事件は、まだスペイン市民の記憶に新しいところです。

    それでも、元来が陽気でたくましいラテン民族。旅行でスペインに来るかぎり、暗さは少しも
    感じられないでしょう。そして、お金がないから、物がないから『心を体を120%使う!』
    このすばらしい人生道を、毎日の生活の中で実践しています。
    『足りないもの』だらけの毎日だけど、だから『絶望する』ことはない。
    『笑顔』と『食欲』、『フェリア(お祭り)』が、このマラガからなくなることは、けしてないでしょう。

    見た目は、日本のように豊かではありません。が、人々の大地のような生命力を見ていると、
    『かっこ悪い』『恥ずかしい』『周りにどう思われるか』

    を少しも考えていない、はつらつとした『生命感』を、わたしは感じます。
    スマートではない。が、自分を前面に押し広げて生きることに、
    なんのためらいもない。不思議な『爽快感』があります。

    さて、スペイン人の今の1番のニュースは、もちろん「ユーロ杯」。
    6月23日(土)の夜、ベスト4をかけて戦います。オーレ!

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