盗難事件・完結編

昨日の続き。残すところいよいよ「銀行のキャッシュカード」と「身分証明書」の再発行。というところまでたどり着いた。

なんだかもう、フルマラソンの最後の一キロ。的な達成感。って、走ったことないけど。

今回のような「20年に一度」級の盗難事件に巻き込まれると、日常のリズムから完全に外されてしまう。

「緊急体制」が日常化すると「判断&行動」のスピード急激に上がり
「落ち着いて話をしている時間や考えている時間」
が完全にカットされる。

私はもともと「即断、即決、即行動」型なのだが、今回は珍しく
「すべてが即断、即決、即行動。それも動きながら」
という、めったにお目にかかれない
「100%が行動」
という状況に置かれた。

「ふだんでは考えられない」状況というのは
「ふだんならしない行動」を呼ぶ。

そうして気がついたら、わずか10日の間に私は
「今までとは完全にちがう私」
なっていたのだった。これは、驚くべきことである。

なんというか「一皮むけた」というのか。

生活していく上で「一番必要なもの」を一度になくす体験というのは、ものすごい嵐を通過させる。精神的に、肉体的に、経済的に。

それから抜け出た瞬間
「今までにない神秘の体験」
をしたのだ。一言でいうなら「脱皮」。「人間変革セミナー」と言ってもよい。

どう変わったのか。これについては、これから少しずつ書いてくことにしよう。

とにかく、嵐は去った。私をなぶり、根こそぎ大地からもぎ取ろうとした強大な力。

確かにボロボロにはなった。が、その嵐は私から
「不要な物」
をも、ごっそり持って行ってくれたのである。

それも、50歳の誕生日を迎える真っ最中に。
これは偶然ではない。という気がしてならない。

「このままの私で進んで行かないように」
「大きく変わってから一歩、歩き始めるように」
というメッセージを、はっきり聞いた気がする。

もちろん、こうして書いていられるのも今日現在
「レッスンを中心とした落ち着いた生活」
に戻ったからで、事件の渦中にいる間はとんでもない話。

たとえまだ「身分証明書」は手元にないにしても。発行手続中というだけで
「あぁあ、幸せだな」
と、思えてくる。

みなさまにご心配をおかけして申し訳ありませんでした。そして心温まる応援、メッセージを本当にありがとうございました。

今回の事件の完了(ほぼ)、私自身の脱皮記念として、うちのリビングに置いてある「金運&開運ダルマ」をペイントすることにしました。

また、近日中にブログで紹介させていただきます。そういえば、暦の上では春ですね。みなさまのもとにすばらしい春が届きますように。
(「盗難事件」完了)

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