2022年の作品群

【一日一作プロジェクト】2022年の作品群を紹介中。午後6時。スペインバル「エル・サビオ」さんにて、酒井さんと待ち合わせ。

「今夜のフラメンコ、楽しみです」「ももさんも踊るんですよね?」「いや〜実は畑仕事で左肩を痛めてしまって」

鎖骨をなでながら、ビール&ジンジャーエールで乾杯。実は酒井さん、今夜はカメラマンとして参加。フラメンコショーの撮影班としてのお仕事が待っている。

「ピンチョス、生ハム、イカ墨のパエジャ・・・」

次々と運ばれてくるスペイン飯。おいしー。久しぶりや〜。思えば、酒井さんに初めてお会いしたのは音楽屋時代。はるか10年以上前。酒井さんの仕切りで岐阜でライブ演奏させていただき、

「本日の講師は、ももきみどりさんです」

と紹介され「え?ええっ⁉︎講師!!!誰が????」と、頭がまっしろに〜(笑)。あれから10年以上。隣にいたベラは、もういない。そして私の毎日を満たしていたピアノの音も。その代わり

「アートが私の人生のまん中に!」

届けられたものを大切に生きていこう。私たちの人生は、変化の激流の中にある。何度でも失い、何度でも立ち上がり、生き直す。大切なのは歩き続けること。今手にしているものを全力で楽しむこと。

さて。お腹いっぱいになったところで、いよいよフラメンコショーのスタート。鮮やかな衣装に身を包んだ女性ダンサー(バイラオーラ)が次から次へと。

「かっこいい〜」

優雅な動き。空気を切り裂くようなキレのある動き。床を力強く踏みならし、刻まれる激しいステップ。喜びと悲しみ。静と動。この緩急こそがフラメンコ。

「扇子、帽子、マントン(大判のショール)、さらに自分のスカート」

さえも、自己表現の小道具にしてしまうフラメンコ。この日常感が好き。実際、私たちも友達同士で出かけて踊る時は、スカーフやスカート、上着の裾、あるもの何でも使って〜。

「わぁ、アレグリアだ。懐かし〜」

楽しい3拍子のアレグリア。体がむずむず〜。踊りたくなってくるー。「おおっ、グアヒーラだ〜」思わず扇子をくるくる回したくなるぜー。知っている曲は、心の中で一緒に歌いながら。1人勝手に盛り上がる〜。

そして。紅いマントン(大判のショール)を引っさげて、吉村優子さんが登場。かっこいい〜。衣装もすてき。優子さんの手によって紅いマントンが空を裂き、翼を広げた鳥が鮮やかに舞う。まさに

「火の鳥の舞」

ステップがまたクリアーで、緩急があって。その熱量に圧倒されてしまう。床を掻き鳴らすたび、振動が私たちのイスに伝わってきて、ものすごい臨場感。小さなお店だからこその一体感。

「フラメンコが踊りたい」

半年近く、全く踊っていなかったことに気づく。それくらい実家のインフラ整備に追われていたこともあるけれど、目の前でこんなフラメンコを見たらダンス熱が再燃。

「明日から家で踊ろう〜」

レッスンには行けないけれど、鏡の前で1人踊りでいーじゃん。すっかりやる気になり、3杯目のビールを流し込んでいると、ステージの上から優子さんが

「最後にセビジャーナスを踊ります。ぜひみなさんどうぞ」

踊りたいけど左肩が〜。と思っていたら、優子さんがトドメのひとこと。「イケメン君と一緒にどうですか?」。さっきキレッキレのフラメンコを踊っていた彼ではないか〜。

「これは、踊る一択だろう」

むくりと立ち上がり、ずずいっとステージ上へ。ギターとカンテ(歌)の生演奏で踊れるなんて、なんちゅー贅沢。プロかよ〜(笑)。

「生のギターとカンテとイケメン君と」

すごくない?大喜びで踊っていたら、すっかり左肩のことは忘れていた(←ずっと踊り続けていれば痛くないのでは?)

優子さん、バイラオーラのみなさん、カンテのホルヘ、ギターの佐久間さん、すばらしいフラメンコの一夜をムーチャス・グラシアス!豊橋&スペインからこれからも応援しています。

ホテルに帰ると、アドレナリン&ドーパミン大放出でなかなか眠れない。結局2時近くまで、ベッドの上でごろごろ。だんだんお腹が空いてきた(笑)。14000歩の後にフラメンコ。活動し過ぎやろ〜。

「明日はがっつりモーニングを食べて、名古屋へ移動だ」

はたして。どんな1日に。岐阜&名古屋レポートは明日に続く。

みなさま、すてきな1週間を。

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