遊音色

【一日一作プロジェクト】キャンバス地にペイントして「遊音色(ゆねいろ)」を作った。20年近く「音楽屋(ミュージシャン・ピアニスト)」をしていた私が突然

「アートをやる!アーティストになる」

と公言した5年前。みなさん「えっ?」と思われたはず(笑)。アーティストとして生きるなんて、そう簡単なものじゃない。

「知識も技術もなく」「47歳で」「コネもあてもなく」「何を今さら」「絵を勉強したの⁉︎」「他の仕事を探したら」

言われることは、ごもっともだった。それでも、私の決心は変わらなかった。というより「これしかない」と思っていた。

パートナーのベラを失い、母を失い、ピアニストという自分を失い、生活基盤を失い。こんなどん底の自分だったからこそ

「これだけ失ったのだ。それに見合う『人生の意味』が必要だ」

と思った。自分の大事。命を注ぎ込む場所。今思えば、5年前の秋、私が決めたのは

「職業ではなく、生き方だった」

これから「何を真ん中にすえて生きるのか」「何のために、この命を使うのか」という。

「無条件に、自分が幸せになれるもの」「いつでもどこでも、誰とでも1人でも」

私にとって、それが「アート」だった。ソファや家具を捨て作業スペースを作り、カーテンを捨て光を入れ、テレビを捨て時間を作り、創作に命を注ぎ込むことで

「逆に私は、命を与えられて」

いた。と、今になってわかる。私のアート道は「絶望が出発点」だった。今日生きのびるため、絶望に飲み込まれないために、絵を描いた。命を燃やすことで、悲しみや痛み、怒りや絶望を

「希望や夢、感謝や祈り、供養や愛の波動に変える!」

それが、ももきみどりのアート道。音楽屋をやめて、ピアノは弾かなくなったけど、大切な遊び友達に変わりはない。

「遊音色(ゆねいろ)」

音が、音色が、メロディが、フレーズが流れ、泳ぎ、舞い、遊ぶ。見ているだけで気持ちよくなるような「ピアノのある空間」を作り出したかった。音楽とピアノに愛を込めて。

「失くさなければ、始めていなかった」

その不思議を、しみじみと感じている。今いる場所で、今手にしているものを大切に。言うは易く、行うは難しく、楽しめるは一流!

どうぞみなさま、いい一日をお過ごしください。

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