生ハムの脚を買いに

【一日一作プロジェクト】石にペイントして「アンモナイト玉」を作った。いよいよお隣さんと「生ハムの脚」を買いに行く日がやってきた。

「私に任せて!ももは横で見てて」

頼もしいDさんは、力強くカウンターへと歩み寄り、販売員のお姉さんとおしゃべりしながら、さりげなく生ハム情報を聞き出す。値段は重さでなく、脚一本の料金なので

「おいしい脚を頼むわよ。できるだけ重くて大きなやつね」

その瞬間、私の脳裏に日本の昔話「舌切り雀」が浮かんだ。確か「大きいツヅラ」と「小さいツヅラ」があって・・・

「小さい方にしておいた方が・・・」

と思ったが、Dさんは迷いなく

「それそれ!そのでっかいやつね」

そうであろう。スペインでは全員「大きなツヅラ」を迷わず選ぶにちがいない。生ハムの脚の値段はピンキリ(5000〜50000円くらい)なのだが、今回は初心者コースとして

「オススメ大特価・49ユーロ!(脚一本)」

を選択。巨大なこん棒のような豚の脚(ひずめ付き)が、筋肉質のお姉さんの腕から「はいっ」と私に渡された。

「ずしっ」 

と、来た。そのまま駐車場まで運び、さらにマンションへ。重い。ふだん4キロのダンベルを持ち上げているが

「それよりはるかに重い」 

とても「スーパーからかついで自力で運べる代物」ではない。なんとか家の中に運び込み、ひと休み。するとDさんがキラキラと目を輝かせ

「何キロあるか、計ってみようよ」

ふだんはスーツケースなどに使われる、ぶら下げ計量器。まさか「生ハム計量」に利用されるとは。計りだって、思ってもいないにちがいない。

「何キロ?」「は、は、8キロ!!!」

どうりで。重いはず。ダンベルの倍。さっそく「井戸端会議グループ」にメッセージを入れる。

「生ハムの脚、入手しました!明日の午後6時、試食会&PCR検査、実施します」

「おぉお〜検査が楽しみ!」「私はワイン」「パンを焼いていくわ」「チーズは任せて」「私はデザート」

すごいな(笑)やる気満々。はたして。どんなことになるのか。その様子はまた近日中にレポートします。

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