自然遊歩道・1

【一日一作プロジェクト】いよいよ自然遊歩道「Caminito del Rey(カミニート・デル・レイ)」へ出発!着ていこうと前日にペイントを始めたTシャツ。未完成な上

「なんとなく乾ききっていない」

笑。絵の具の分厚いところとか。押すと柔らかい感触。

「これでリュックを背負い、汗びっしょりになるのは危険」

と判断。着慣れたTシャツに、履き慣れた靴が一番。昼食用のサンドイッチは昨夜、寝る前に作っておいた。なにしろ前日、ハビ吉がわざわざ電話で

「乾いたサンドイッチはやめてね。ジューシーなのを」

と具体的な希望が伝えられ、味より、見た目より「食感」なのだ。と、認識。「乾いたサンドはダメ。ジューシーに」と、呪文のように繰り返し唱えながら、作った。

「ただのゆで卵サンドと、ハム・チーズサンド」

だけど、パンにはオリーブオイルをたっぷり染み込ませ、さらにマヨネーズも塗った。念入りに。乾いていては、いけない(←洗脳)。

さて。自然遊歩道カミニート・デル・レイに向かってハビ吉とマラガを出発!車で約1時間。田舎道は景色もよくて快適ドライブ。

自然公園内に車を置き、湖畔でコーヒー&朝食。時間があれば、水際でバシャバシャやるのも楽しそう。だが、私たちの目的は

「前回『強風』で中止になった、絶壁の渓谷歩き!」

今日は風もなく、絶好のウォーキング日和。まずは、40分かけて「カミニート・デル・レイ」の入口まで歩く。

ここで受付。完全予約制なので、チケットを差し出し「ヘルメット」を受け取る。自販機で水を買い、トイレへ。ここを逃すともう出口まで何もないので、必ず利用しておきましょう。

「必ず出口までヘルメット&マスクを着用してください」

係員のお姉さんの説明が終わると、いよいよ出発。もちろん人数制限があり、15分おきにゲートが開けられる。

「こんな野山に来てマスクなんて」

正直、悲しい。こんなきれいな空気を吸えないなんて。思いきり森林浴したかった。でも、仕方ない。ルールなのだ。罰金100ユーロも痛い。

せめて。鳥の声、渓谷の水音に耳を澄ませる。なんという静けさ。しばらく歩いているうちに、はたと気づく。さっきから私が踏んでいるのは

「ひたすら角材を並べて作られた」

道。それも「数センチの隙間」があるために、いつも

「足の下に広がる景色が見える」

これがめちゃスリルある〜(笑)鉄製のつっかえ棒はあるけど。50メートルくらい下に谷底が見える。のぞき込むのもかなり怖い。

「絶対にスマホを手離さないように」

ハビ吉から厳しく指示が飛ぶ。「落としたら、もう二度と手元には戻らないと思え」。そうであろう。なんだか緊張で、撮影する手が震えてくる。

少し強い風が吹くと、カメラを持つ手元が揺れ、足元がふらつく。大地では何ともない些細な「揺れ」が、高所だとかなりぞくっとくる。

「風が吹いたら、とても立っていられないね」「写真なんて絶対無理だよ」

そこで思い出す。私たちの予約は「強風」によって、当日の朝、急遽取り消されたのだ。係のお兄さんの話によると

「この渓谷には風の通り道がいくつもあって、それは恐ろしい突風が吹く」「いきなり一陣の突風が吹き抜ける」

らしい。そして「強風による中止(遊歩道の閉鎖)」は、かなり頻繁にある。とのことだった。はたして。今回は大丈夫なのか。途中で中止にならず、渓谷を歩き通すことができるのか。

(明日に続く)

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