地中海マラガの夕暮れ

マラガは南スペイン、地中海の町。かつてフェニキア人によって開かれた港町。その後にローマがこの地を踏む。

そういう歴史を感じさせる建築物や、印や、文化習慣、地名などの遺産が、ここマラガにはたくさんある。たとえばマラガのセントロに今もシンボルとしてどかっとそびえているのは、ローマ劇場やアルカサバなのだ。

そういう「昔と今」「どこから来たのか」「かつての古人の存在」を、日常生活の中で感じられるのはおもしろい。

どうして急に、そんなことを言い出したか。というと、夕暮れにぽつんと一人で、近所の海辺を歩いていると、夕暮れに染まる空や海を見ると、なんとなく古人に思いをはせることがあるから。

「ここを本当に、フェニキア人が通ったんだな」
「ローマが・・・」
「もっと北の海岸線はあのアニバル(ハン二バル)が・・・」

こうして、海岸線に立ち、水平線を見つめ、沈む夕日を眺めたのだろうか。急にむくむくと想像がふくらんでくる。

なんというか、マラガの海は一年中穏やかなので、そんな想像を一人めぐらせてぼんやりする余裕、ゆとり。心を浮遊させる何かがあるのだ。

だって、強風の吹き荒れる中、髪の乱れを押さえながら、帽子が飛んで行かないようかと必死でひっつかみ、岩々にぶち当たる白浪のしぶきを受けながら、古人に思いを、ってねぇ。今、自分が大変で(笑)。

何事も、ゆとりのある瞬間。というのが大切で、ぼんやりできる時にだけコネクションする世界や意識層がある。ように思う。

というわけで、前置きが長くなりましたが、今日は「地中海マラガの夕暮れ」を紹介します。九月、十月の海はこんな感じ。ぜひ、マラガへお越しください。お待ちしています。

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