6.公開裁判にびっくり仰天

昨日の続き。今回の名古屋行きが決まった頃、Facebookをご一緒している喜邑(きむら)さんのページで
「喜邑拓也(息子)さんの第三回公判」
が、名古屋地方裁判所で行われることを知った。

「なんとか行きたいと思うのですが」
と、喜邑(きむら)さんにご連絡すると
「名古屋地方裁判所の九階の902号室にお願いします。朝九時半より『傍聴券』が配られます」
とのこと。

それがたったの33枚。なので、栄のホテルを出てすぐ地方裁判所へ。九時には着いていたが、すでにすごい行列。すべて、喜邑拓也(息子)さんを応援する人々。みなさんあちこちから、朝一で駆けつけた様子が伺える。当然、全員は入りきらないので早い者順。多くの方々が廊下で待ち、結果報告を受ける形となった。

喜邑拓也さんは教師なので、その応援団も恩師、教師仲間、教え子とその親、友人・・・と、さまざまな人々で構成されている。昨年、喜邑さん(お母さん)のFacebookで
「息子がしてもいないわいせつ罪で訴えられました。保護者との話し合いの場もなく、いきなり逮捕。実名報道。冤罪です。助けてください」
という記事を読み、スペインから応援していた。

「被害者という女児の、その『母親の証言』を直接この目で見たい、この耳で聞きたい」
と、ずっと思っていた。だから今回の名古屋行きが決まり
「いよいよだな」
と、身が引きしまる思いだった。傍聴券を手に、いざ傍聴席へ。

なのに。である。裁判は公開。ではあるが、なんと「ビデオリンク方式」。それも「声だけ」。信じられない。大切な証言をするのに、本人の姿を見ることもできないの?別室にいるらしいけど、カメラで写してくれたっていいんじゃない?裁判と言いながら、誰を相手にしているかもわからないの?

未成年や病人ならわかるが、大人で、それも自分の娘のことについて話すのだ。なんというか、いきなり拍子抜けしてしまった。
「どんな人なのか。どんな表情をしているのか」
それを、ぜひ見てみたかった。カメラ越しでもいい。マイクで伝えられる「言葉」だけでは、公判とは言えないのではないか。姿や表情を見ることは、とても大切なことだと思う。

出だしから驚いたが、弁護士からの質問に
「わかりません」
「覚えていません」
を、連発。さらに
「女児(娘)と母親の言っていることに、非常に相違が多い」
のには驚きを通り越し、あきれてしまった。

「うーん」
うなってしまうこと、しばしば。小首をかしげたまま固まってしまいそう。
しかし。最も仰天させられたのは、最後に裁判官が母親に対し
「あなたは告訴状を提出した記憶はありますか」
という質問をした時だった。
「えっ・・・告訴状って何ですか」

署名したはず。何に署名したかも知らないの?なんだか不気味な公判であった。なにもかもが曖昧。具体的なことになると「記憶にない」。で、まるでどこかの政治家のよう。

何十人という生徒がいる教室で、胸を触ったりキスすることがはたしてできるでしょうか?
女児は「先生に胸を触られた」と、学校で友達に言いふらして回ったそうです。隠したくないのかな?

次回の証人尋問は、9月12日。「校長の証人尋問」が予定されています。喜邑(きむら)さんご一家の無罪が一日も早く晴れますように、マラガより応援しています。
(明日に続く)


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