4.方広寺と浜名湖

昨日の続き。「竜ヶ岩洞」を後にして、さらに西へ車で20分。「方広寺」は山の奥にひっそりとたたずんでいた。ここまで足を伸ばす人は少ないらしく、まったくの静寂に包まれている。

竜ヶ岩洞との共通チケットで入場。
「三十分くらいで見て回ろう」
などと軽く思っていたが、それが大間違い。であることを、いきなり知らされる。

寺の影すら見えない。のだが、きっとこの林の中に続く、急こう配の坂道をひたすら登って行けば、たどり着けるのであろう。
「ここまで来たのだから、なんとしてもお寺を見て帰らねば!」

観光客だからできる荒業。「はあはあ」言いながら腰に手を当て、途中二回ほど休憩。とても一気に登り切れるものではない。が、前方に赤い橋や瓦の建物が見えてくると、がぜん力が湧く。

「おおー、着いた。後は下るだけじゃ~」
たどり着いた満足感ですでに感動。まずは立派な本堂に、靴を脱いで足を踏み入れる(写真一枚目)。

「あれま、人っ子ひとりいない・・・」
なんという静寂。ちょっとした秘境の雰囲気。こういう澄んだ空気、清涼感の中に身を置くことこそ、神社仏閣めぐりの醍醐味。すばらしい~。思わず暑さも吹っ飛ぶ。

渡り廊下を進んで行くと、なんと。思いがけない場所に「龍」を発見!(二、三枚目)。「昇竜と降龍」。二頭並んで体を躍らせています。
「ああー、あの坂道を登ってよかった」
と、思わずため息。滝のように流れる汗を、しばしぬぐって深呼吸。

谷間に架けられた「赤い橋」も情緒あり(四枚目)。フォトジェニック。向こう側へ降りて行くこともできますが、私たちは橋の上で記念撮影して出口へと向かう。さすがに、帰り道は下りなので早い。苦あれば楽あり。

ここ「方広寺」一帯は、山の清水が湧き出し清涼感いっぱい(五枚目)。聞けば、この辺りは昔から「水」に困ったことがないそうです。すばらしい土地だったのですね。ただ「まむし」はいるかも?(六枚目)

ベラの習慣を受け継いで、大樹を抱きしめる(七枚目)。聖なる大樹に抱かれた日本のお寺や神社は、神秘の力に満ちている。しばし目を閉じ、深呼吸。落ちてくる蝉の声。

結局、約一時間半ほどで下山(くらいの気持ち)。「方広寺」散策は時間の余裕を持って出かけましょう。最初の坂道は
「えええっ」
ですが、訪れる価値あり。ぜひ「竜ヶ岩洞」とセットでどうぞ。

さて、午後四時半。宿泊先に到着。お値打ちプランにしては、どうです!この眺め。部屋から浜名湖が一望。(九~十二枚目)。さらに部屋も広々。畳スペース、広いテーブル&椅子コーナー、ライクビューのベッド。もう大満足。

まずはお茶を飲み、休憩がてら始まる「親子トランプ大会」(うちの家族はゲーム好きなんです)。七並べ、ババ抜き、神経衰弱・・・。どれだけゲームを変えても、なぜか父が圧勝(十三枚目)。なぜ。日本にいるから?地元の霊に守ってもらえるの?スペイン帰りには負けないわよ、みたいな?

ゆったりとお風呂に入った後は、浴衣に着替えて夕食へ。バイキングなので気楽~。特筆すべきは、さすが浜名湖。「焼きたてうなぎ」がある!あぁあ、おしいー。調子に乗って食べていたら、ほとんど「うな丼」状態。せっかくのバイキングなのに。

今思い出したけど、浴衣の着方がわからなくて、父が「右下」にしているのを見て、
「女だから反対かな」
と、右上に。してみたけど、なんかちがう気がする。

さて、翌日は朝食バイキングをいただいたのち、ドライブがてら実家の豊橋へ。みかん畑が目に飛び込んでくる。やっぱいいなぁ。これで一泊二日の親子旅行も無事終了。いよいよ、あさってから名古屋へ。どうなりますことやら。
(明日に続く)

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「4.方広寺と浜名湖」への1件のフィードバック

  1. ももさん、お父様と楽しい旅。
    お部屋も眺めがよく、広くて
    ウナギもおいしくて・・・
    良かったね。

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