私の弾きたいピアノを再発見!

今年の9月でべラの一周忌を迎え、私は一人で小さなアートセレモニー&お供えをし、家の掃除をした。それから、何が起こったのかわからないが突然、一年ぶりに猛烈にピアノが弾きたくなり、今は毎日、時間が許す限り数十分から数時間、ピアノに向かって「編曲」をしている。

「もう二度とピアノを弾くことはないんだろう」と思っていたので、出張演奏で使っていた電子ピアノおよび音楽機材は売りに出し、ミュージシャン仲間から「一緒に弾かない?」とこれまで声をかけられても、すべて断ってきた。「もう音楽に対する情熱が失われてしまったから」という理由で。

それがどうだろう。毎日とりつかれたようにピアノに向かっている。私の音楽に対する情熱は、失われていなかったのだ。凍りついていただけで。そして驚くことに、弾き方がまったく変わってしまったのだ。これにはまず自分が驚いた。リズムもコードもスタイルも、べラと二人で弾いていた時とはまるでちがう。「私はこんなふうに弾きたかったのだ!」ということが、初めてわかった。

一言でいうならば「心が振るえるようなピアノ」。喜びや悲しみや歓喜や絶望や官能で、心が振るえる。だから私はピアノに戻った。プロとして職業としてやっていくことは今は考えていないが、来年の夏に日本に帰国した際には、ぜひ弾いてみたいと思う。ももきみどりがソロで行うピアノライブ。心がふるえるピアノコンサートを。

cimg3538 編曲中の楽譜、というかメモ。すべて手書き。こうしてボードに貼っておく。ジャズバラード、ラテン音楽、そして残り半分は日本の曲。それも私が大好きだった懐かしの曲たち(笑)。「ルパン三世」とか。 cimg3857 だんだん近づいて来る。仕事中だって!cimg3712 編曲していると必ずやってくるオウム。何時間でもピアノにとまっている。ときどき居眠りもしてるけど。よく飽きないなぁ。

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