スペインの聖週間セマナサンタ

CIMG6940 CIMG6943 CIMG6944 CIMG6946 CIMG6952 CIMG6958 CIMG6969 CIMG6972 CIMG6985 CIMG6987 CIMG6996 CIMG7004 スペインの「聖週間」は
毎年、春に行われます。
スペイン語では
「セマナ・サンタ」。

毎年、日にちがちがうのは
「春になってから最初の満月」
に合わせて日程が
決められているから。

毎年日曜日に始まり
(「ドミンゴ・デ・ラモス」と
いいます)
一週間続きます。

写真のように
キリスト像とマリア像を
人々が担いでパレードします。

いつも感心するのは
このパレード
何トンという重さなのに
下に車輪などついておらず
「人力」のみで
持ち上げ、運ぶ。
だから途中で休み休み。

それもマラガの中心街を
一回りするのに
6時間から8時間くらい。
すっごい大変らしい。

数年前、ハビーも
この「運び屋」を
やったことがあり
くたくたになったと
言ってました。

「パレードの時間割」は
無料であちこちに
置かれているので
ぜひ入手してから
回りましょう。
どこを何時に
何が通るのかすべて
記載されています。

こんなに何も
機能しないマラガで
お祭りだけは完璧(笑)

毎日パレードは
午後5時頃から始まり夜中の1時過ぎまで。
(日によってちがうので
詳しくはパレードの時刻表
をご参照ください)

昼間から夕方になる辺りは
すごく幻想的~。
ろうそくの明かりが
パレードのパソ(足踏み)に
合わせて揺れ
美しい~。

ただ、すごい人ごみ。
通りも渡れないくらい。
写真下のように
2階のバルコニーから
見ている人がいっぱい。
快適そうだなぁ。

ハビーが
キリスト像やマリア像の
それぞれの名前や
どこの教会のものか
など詳しく説明してくれるが
ほとんど見分けが
つかない。

ハビーたちマラガっ子は
像を見ただけで
一発で名前を言い当てる。
「あれは、パロマ」
「こっちはサングレ」

「えー、どうしてわかるの?
あんなに遠くから」

「だってあの通りを
この時間に通ったら
あれはリコだよ」
などと言う。
はあぁ。

行列はそれぞれ
「音楽隊」を抱えていて
必ず演奏が
聴けるようになっています。

見た感じは
ブラスバンドみたいな
何十人という大編成。
メインの楽器はコルネタ。
ラッパみたいなので
「悲劇的なメロディ」を
切々と歌い上げる。

それは
ぞっとするような美しさで
私はこの日
二度ほど、泣いてしまった。

カトリック教徒ではないが
マラガの大聖堂前で
「コルネタのソロ」が奏でた
あの悲劇の旋律は
それからしばらく
耳に残って
離れなかった。

(明日につづく)

 

Facebook にシェア
[`google_buzz` not found]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です