マラガに着くや、問題始まる

マラガに戻るや
さっそく「問題」が始まった。

まず、マラガ空港。
スーツケースが待てど暮らせど
現れない。
「食料と文房具」で
いっぱいにした
夢の宝箱だというのに。

仕方なくカウンターで手続き。
空港を出るともう
夜中の12時すぎ。
「あー、早く帰って
 シャワーを浴びたい!」

で、家に着いて蛇口をひねると
「えっ・・・うそ」
なんと水が、出ないのだ。
あわてて洗面所を出て
台所やトイレでも試してみるが
一滴の水も、出ない。

断水なのか故障なのか
わからないが
日本からの長旅の後では
原因を追及している
思考力も体力もない。

「こうなれば、ビールで
手を洗おうか」
と、ぼんやりと考えたとき
「ああっ、確か台所に
ミネラルウォーターがあったはず!」

それさえも気づくのに
数分かかるという情けなさ。
飲み水として買っておいた
2リットルのボトルが
今、使える水のすべてだなんて。

まず手を洗い、体を洗い
さらに飲み水として
大切に使う。

なんだかすっかり疲れてしまい
ホカロンを握りしめて
ベッドに倒れ込む。

で、翌日。
起きるとなんと
「固定電話」が止まっているではないか。
「信じられない・・・」

ついでにパソコンも
電源は入るが
インターネットには接続できず
数時間の格闘の末
一瞬の接続に成功。

「なんでこう
当たり前のことができないんだ!」
とマラガに怒りをおぼえつつも
あわててメールとブログをチェック。

結局、電話会社に連絡し
パソコン&電話を
見に来てもらうことになったが
「48時時間以内に、伺います」
って。
幅、ありすぎないか。

だいたいスーツケースのお届けだって
「午後6時から夜中12時の間」
って、もう寝てる、って。

はぁああ~。
これぞ、マラガ。
「帰ってきたな」
と、思う瞬間。

便座まで温かかった
快適な日本の生活が
なつかしい。

 

~音楽と絵の工房~地中海アトリエ・風羽音(ふわリん)南スペインだより