先週の続き。

リビングのまん中を
占領していたソファ（写真）を
解体して捨て
創作テーブルを置いた
ところまで話は進んだはず。

次は「イス」なのである。
２月に私を突然おそった
「腰問題」で
すっかり気弱になり
「腰にいい居心地のいい
イスに座りたい」
としみじみ思うようになった。

これまで使っていたイスは
オウムの後方に見える
「座るところと背中が
直角９０度の木製のイス」

これにクッションを敷いて
使っていたが、固い。
これまで気づかなかったが
これは仕事をするイスでは、ない。

で、今回わたしが欲しいのは
いわゆる事務所イス。

「座るところ、背中の部分に
クッションが入っており
後ろに若干倒れてくれて
机の高さに合わせて
イスの高さが変えられる。
そしてコロコロがついている」

あぁあ、そんなイスが、ほしい。
考えるだけでうっとりしてくる。

「腰痛持ち」になってしまったので
これまで気にもしなかった
「イス」に急に目が
行くようになったのだ。

服より、イス。
おしゃれより、腰。である。

さて、さすがに
こんなイスは
ゴミ捨て場には落ちていないので
「イスを買おう！」
と決心。

予算は５０ユーロ。
どうやって持ち帰るのだろう。
車もなく。
バスじゃ無理だろうなぁ。
IKEAのカタログを見ては
うっとりとため息・・・

そんな話をすると
「じゃ、IKEAに車で
連れて行ってあげますよ」
と、あきさんが
申し出てくださった。

「ほ、ほんと？」
「いいイスを見に行きましょう！」
「うれしー」

ベルギーからやって来て
解体されたソファを
ゴミ捨て場へ運ぶだけでなく
新しいイス購入まで。

なんだかもう
ピアノレッスンの方が
おまけに見えてくる。

しかし、このとき
あきさんはまだ知らなかったのだ。
不思議な使命と運命に導かれ
このアトリエ作りの
一員になってしまうことを。

（明日につづく）