チューチョ・バルデスのコンサート

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今日は再びマラガのセルバンテス劇場へ。
あの超有名な
キューバ人ピアニスト
「チューチョ・バルデス
のコンサート」なのだ。
あぁあ~、興奮。

ずっと前にブログで
私の敬愛するピアニスト
「ベボ・バルデス」
師匠のことを書いたけれど
「チューチョ・バルデス」は
その息子さんです。

圧倒的なテクニックと
音楽性で
世界ツアーを展開中。

ずーっと待っていた
コンサートなので
私は大奮発して
2階のバルコニー席を購入。

これでもう秋まで
セルバンテス劇場に
来ることはないな(笑)

「CHUCHO VALDES IRAKERE」
と入れれば
YOU TUBEで見れるはず。
興味のある方はぜひ
聴いてみてください。

ジャズ、ブルース、ラテン音楽がミックスした
のりのりのステージ。

チューチョ・バルデスのピアノに
バス、パーカッション、ドラム、
トランペット・・・などがからんで
最後は総立ち。
みんな踊ってる~(笑)

キューバ人なので
もちろんステージはスペイン語。
ダイレクトに伝わってくる
温かさやジョーク。

私は数年前に見た
「ベボ・バルデス」師匠の
コンサートを思い出した。

こうして同じバルコニー席に立ち
あの時も大奮発して
チケットを買い
震えるような思いで
師匠の姿を見つめていたっけ・・・

最後の一曲となった時
チューチョ・バルデスは
静かに言った。
「この曲は、敬愛する父に」

その瞬間、会場が
割れるような拍手に包まれた。
誰もが、ベボのピアノを弾く姿を
思い出しただろう。
背高ノッポでやせていて
無駄な音が一つもない
洗練されたラテン音楽を
この上なく温かく弾く。

「ベボ・バルデス」のコンサート
とちがって今回は
「質問コーナー」はなかったが
もしあったら
私は叫んでいたと思う。

「ミュージシャンにとって
一番大切なことは何ですか」

あの時、ベボは答えてくれた。
彼の音楽と同じ温かさで。
「それは、音楽がピアノが
好きで好きでたまらないってことさ」

そしてあの時
私の横にはべラがいて
大声で質問する私の突拍子ぶりに
恥ずかしがって
イスに身を沈めていたっけ。

今の私の横には
誰もいない。
でも、思い出が
今の私を支え、前に歩かせてくれる。

~音楽と絵の工房~地中海アトリエ・風羽音(ふわリん)南スペインだより