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15.生ハムを買って食べる

スペインの「旅の楽しみ方」企画、
今日のテーマは「生ハムを買って食べる」です。

おとつい、スペイン料理企画で「生ハム」を取り上げましたが
そのつづきとして、読んでもらえばいいと思います。

さて、スペイン人の魂である「生ハム」を
旅人であるみなさんに「買って食べて」もらうために
レクチャーを始めましょう。

1、まず、スーパーマーケットに入る。
2、ハム売り場に直行する。
3、番号札を取る(周りの人を観察しましょう!)
4、自分の番号が表示されたら、カウンターに近づく。
 もし表示されず、お店の人が数字を読み上げている場合は
 ときおり番号札を見せて、アピールすること。
 誰も、尋ねてはくれないので注意!
5、自分の番が来たら
 「ハモン・セラーノ、シエン・グラモス、ポル・ファボール!」
 と、大きな声ではっきりと言う。
 「生ハム、100グラムください」の意。
6、ハムの包みとチケットを受け取り、出入り口のレジに向かう。
7、チケットに書かれている料金を払う。
8、そのへんのパン屋で、焼きたてのパン(バゲットがおすすめ)
  を買い、おもむろに生ハムを入れ、食べる。
  できれば、オリーブ・オイルをパンにぬりたくりたいところだが
  そのために、スーパーでオイル1本買う、ってのもねぇ。
  あっ、買ってそのまま自分用のお土産にしますか。

自分で「買って食べる」ところに、意味がある!
でも、そんな暇はないという方は(旅人は忙しい)
「バル」や「カフェテリア」で、手軽に注文することもできます。

ところで、写真は「生ハム売り場の店頭」ですが
この「ぶら下がっている得体の知れないもの」が、生ハムです。
よ~く見ると「豚のももからつま先まで」が
そのままのハムになっていることがわかりますね。

スライスにせず、この「豚の足一本まるごと」を買うこともできます。
が、そうすると、台所にこの「足」が置かれることになり、
けっこうビジュアル的に、すごいものがあります。
「つま先のひづめ」まで、ついてますから。

一度、うちでも買ったことがありますが
日本人の感覚として、「店」では許せても「家の中」に、
豚とはいえ「ひづめのついた足」がある、というのは
どうにもグロテスクで、こわいです。

2013年01月15日20時35分50秒