スペインの「旅の楽しみ方」企画、
今日のテーマは「生ハムを買って食べる」です。
おとつい、スペイン料理企画で「生ハム」を取り上げましたが
そのつづきとして、読んでもらえばいいと思います。
さて、スペイン人の魂である「生ハム」を
旅人であるみなさんに「買って食べて」もらうために
レクチャーを始めましょう。
1、まず、スーパーマーケットに入る。
2、ハム売り場に直行する。
3、番号札を取る(周りの人を観察しましょう!)
4、自分の番号が表示されたら、カウンターに近づく。
もし表示されず、お店の人が数字を読み上げている場合は
ときおり番号札を見せて、アピールすること。
誰も、尋ねてはくれないので注意!
5、自分の番が来たら
「ハモン・セラーノ、シエン・グラモス、ポル・ファボール!」
と、大きな声ではっきりと言う。
「生ハム、100グラムください」の意。
6、ハムの包みとチケットを受け取り、出入り口のレジに向かう。
7、チケットに書かれている料金を払う。
8、そのへんのパン屋で、焼きたてのパン(バゲットがおすすめ)
を買い、おもむろに生ハムを入れ、食べる。
できれば、オリーブ・オイルをパンにぬりたくりたいところだが
そのために、スーパーでオイル1本買う、ってのもねぇ。
あっ、買ってそのまま自分用のお土産にしますか。
自分で「買って食べる」ところに、意味がある!
でも、そんな暇はないという方は(旅人は忙しい)
「バル」や「カフェテリア」で、手軽に注文することもできます。
ところで、写真は「生ハム売り場の店頭」ですが
この「ぶら下がっている得体の知れないもの」が、生ハムです。
よ~く見ると「豚のももからつま先まで」が
そのままのハムになっていることがわかりますね。
スライスにせず、この「豚の足一本まるごと」を買うこともできます。
が、そうすると、台所にこの「足」が置かれることになり、
けっこうビジュアル的に、すごいものがあります。
「つま先のひづめ」まで、ついてますから。
一度、うちでも買ったことがありますが
日本人の感覚として、「店」では許せても「家の中」に、
豚とはいえ「ひづめのついた足」がある、というのは
どうにもグロテスクで、こわいです。
