10月12日は、スペインは祝日です。
「コロンブスが新大陸を発見した日!」ってことで。
わたしたちも小さい頃、そう教科書でそう習いましたが
よくよく考えると、とても変な言い方です。
「新大陸発見はうそ!」と言うのでは、まだやさしい気がします。
新大陸を発見。
その「新しい大陸」には
コロンブスとゆかいな仲間たちが来る何世紀も前から、
高度な文化をもったマヤ文明やインカ文明が栄えていました。
そしてその末裔である「インディオ(原住民の意)」が
ずっと住んでいました。
新大陸発見、ってまるで無人の大地を発見したような
響きではありませんか?
1492年10月12日、コロンブスご一行様が着いた陸地には
多くの原住民が住んでいました。
中南米大陸は、無人ではなかった。
原住民がいくつもの民族に分かれ、それぞれ独自の文化をもって、
豊かに暮らしていたのです。
その大地に住んでいる人々をまったく無視して
「俺が発見したんだぜ!」って、
ちょっと、調子よすぎませんか。
そのうえ、まっさらな「新大陸」にするため軍隊を送り込み
インディオを奴隷化、はむかう者は徹底的に皆殺しにする。
それじゃあまるで、よその家に押し入って
その家の人たち皆殺しにして
「新宅、発見!」ってのと同じですよ。
コロンブス、って日本では「冒険家」みたいなイメージで伝えられてますが
実は、「奴隷商人」だったのですよ。
知ってましたか?
原住民を最初に見たとき
「いい体してるな、よし、これは奴隷にもってこいだ!」
って。有名な話です。
それを、恥ずかしく思っているならまだしも
国をあげてお祝いする。
中南米では、10月12日は「お祝いの日」ではありません。
この日は、彼らにとって「侵略と殺略の始まった日」。
先祖代々の土地を奪われ、民族まるごと徹底的に皆殺しにされた
恐ろしい「殺略の幕開けの日」です。
そんな彼らにとって「祝日」は、いつだと思いますか。
実に、この10月12日に始まったスペイン支配から、独立した日なのです。
その日、中南米では国をあげてお祝いします。
そういう歴史の事実を理解すると
「コロンブス新大陸発見!」
が、まるでちがって見えてくると思います。
コロンブスは、大国の、支配国の象徴。
そして「コロンブスの新大陸発見」というフレーズは
史実のねじまげ、白人社会のおごり、傲慢を感じます。
わたしは、いっさいこの手のイベントには参加していません。
中南米の独立記念のイベントであれば
喜んで、参加させていただきたいと思います。
声を持たない弱者、支配された者の側の声を
これからも、聞いていきたいと思います。
真実の声を。