アンダルシアの『旅の楽しみ方』、第2回の今日のテーマは
「屋根瓦を眺める」。 なんだ、屋根かよ、と言うなかれ!
「白い壁に、オレンジ色の屋根瓦」
これこそ、アンダルシアの白い村を、象徴する二色であり、
理由ぬきで、美しいのです。
それに屋根瓦がまた、日本のように色も配置も整っていない。
この「整ってなさかげ」んに価値があるので、ぜひ写真を見てください。
ひと口にオレンジ色といっても、 風雨に打たれ、
自然にグラデーションがかかって 黄色、山吹色、みかん色、
おうど色、オレンジ色まで 1枚1枚、微妙にちがうでしょう!
この「ちがう」、というのが豊かさなのです。
さらに欠けてたり、割れてたり、重なってたり、
草や花が生えたりして、ほんとに見ていてあきません。
屋根瓦は「生きているんだな」って、
ダイレクトに感じさせられます。
色も形も配置、「ふぞろい」の、アンダルシアの屋根瓦。
この「ふぞろい」「不統一感」こそが、生命感なのです!
動きを、生む。命を宿している。
目に、心に突き刺ささる人工的な直線が、ない風景。
村全体が手描きの曲線に包まれている。
生きている家、生きている村。
わたしは、白い村に身をおくたびいつも
猛烈なビブレーション(バイブレーション)を感じます。
生きている波動と、いうのかな。
花の生えてる瓦を見るだけで、元気になってきます。
都会の近代建築の中では、けして見られない
ふぞろいな屋根瓦。
アンダルシアの田舎を旅したら、ぜひ足をとめて
この不思議な生命感を、感じとってみてください。
