4. タンゲーラ

『ももの音楽づくり♪』第4回目の今日は、
アルゼンチンの有名なタンゴ・ピアニスト&作曲家である
マリアノ・モーレス作曲のタンゴ、『タンゲーラ』。
よく、日本の解説に『荒城の月』に似たフレーズが使われている、
と書かれていますが、
わたしはタンゴから先に入ったので、
「ややややっ・・・・どこに?」
と正直、思いました。曲調やリズムがあまりにちがうので・・・
でも、ってことは『荒城の月』は、
タンゴ風に編曲できる、ってことですかね。

会社員をやめて、29歳で
「ピアニストになる!」
と決めたきっかけが、「タンゴのライブを見て感動して」だったので、
タンゴには、特別な思いがあります。
あの日、偶然入った地下劇場でタンゴを見なかったら・・・
今のわたしはないかもしれない、と思うと不思議な気持ちになります。
(くわしくはブログの、『本編 第1話 転職先はピアニスト』をご覧ください)

さて、タンゴ・フェスティバルや、ホテルのディナーショーでは
いつも歌手、ダンサー、コントラバスなどといっしょにしていたので、
6年前、バイオリンとピアノの「ドゥオ」で仕事をしていくと決めたとき
それまでのアレンジをすべて
「ドゥオ用」に変更しなくてはなりませんでした。

半年~1年がかりでピアノのパートを変更し、最初は戸惑いましたが
「2人で弾く楽しさ」を、今は堪能しています。
何でも2人でやらなきゃいけない。
でも、相手がOKなら、変更や追加も自由自在。
そのスピード感は、2人だからこそ。
そして、公私のパートナーだからこそ。

さて、古典タンゴの代表といえば『クンパルシータ』。
実はウルグアイ生まれだって、知っていましたか。
ウルグアイは、実に多くのタンゴ・ミュージシャンを輩出しています。
個人的な話になりますが、ウルグアイ人のタンゴ歌手
「フリオ・ソーサ」の歌声が、わたしは好きです。
『ガルーア』『ウルティマ・クルダ』『スール』『マレアードス』・・・・
数々の名曲を聴きながら
スペイン語がわかってよかった、としみじみ思う瞬間です。

「涙の出るようなタンゴ」が、タンゴの真髄。
でも、そのあとにわたしたちはいつも
軽快なミロンガを弾く。
『タキート・ミリタル』や『ノクトゥルナ』を。

歓びと悲しみからなっているわたしたちの人生。
陰陽、その両面をくっきりと際立たせるタンゴ。
どれだけ泣いたって落ち込んだっていい。最後に立ち上がりさえすれば。
タンゴはいつも、わたしにそう言い続けてくれていた気がします。

¡Viva. América del Sur! 
Dedicamos esta música para todos los que están construyendo
un mundo nuevo de[Igualdad y Justicia].
¡Viva la lucha de los pueblos por la Libertad!
南アメリカの「平等と公正の世界」のために、尽力しているすべての人々に、
この曲を捧げます。ビバ! アメリカ・デ・スール!

~音楽と絵の工房~地中海アトリエ・風羽音(ふわリん)南スペインだより