今日から、僕のコーナーが始まるそうです。
企画名は「べラの部屋」と、ももが教えてくれました。
制作スタッフの小林さんが、つけてくれたそうです。
お世話になります。ありがとう、ありがとう~。
日本に行って、驚くことがたくさんありました。
それを少しずつ書いていこうと思います。
こうして僕が話すのを、ももが横で、日本語にしてくれています。
まず最初の驚きは、どこを見ても「ぴかぴかと光っている」ことでした。
いすも手すりも床も、ジュースの自動販売機まで。
あっ、自動販売機はスペインには空港にしかありません。
道端に置いておくと、あっというまに壊され、盗まれてしまうからです。
空港から大阪まで電車に乗るというので、ホームで待っていました。
ドアが開いたので入ろうとすると
すごい勢いでお姉さんたちが乗り込み、出入り口に「ふだ」をかけました。
ももに聞いたら、
「清掃するので3分、お待ちください」
と、言うのでびっくりしてしまいました。
そんな、停車中の乗り物を、どうしてたった3分のあいだに清掃でき、
発車寸前におりることができるのか。
掃除できなかったら僕たちといっしょに大阪まで行くのか、
心配でしかたありませんでした。
車窓から見える、お姉さんたちのすばやい動きに目をとられているうちに
とんでもないことが起こりました。
なんと、自動的にすべてのイスが回転し出したのです。
「ああっ、見て、イスが回ってるよ!」
僕は声をあげましたが、そのことに驚いている日本人は
ひとりもいませんでした。ももでさえ
「進行方向に向かってイスの向きを変えるんだよ」
と、のんびりしています。
停車中の3分のあいだに、的確に掃除をこなし、
さっそうと立ち去るお姉さんたちは、「コマンド」のようでした。
日本に伝わる「女忍者」も、
きっとこんなふうに、かっこよかったのだと思います。
現代的な大阪空港の駅で、思いがけず、
日本古来から伝わる血、を見た気がしました。
ユニフォームはかわったけど、「女忍者の末裔」たちは今も健在。
思いがけない出迎えに、
さっそく、日本が楽しみになってきました。
次回は、僕がびっくりした日本の「車窓の田園風景」について、書きます。
(「べラの部屋・2」につづく)
