サッカー選手への巨額な報酬

いよいよブラジルで、サッカーのワールドカップが始まった。
スペインの、代表チームにかける期待、
熱の入れようはすごい。
いや、金の入れようか。

この情報は、友人がメールで送ってくれたので、さっそく紹介したい。
スペイン語なのだが、訳すと
「教育、病院、年金者への援助は0(ゼロ)!
サッカー選手へは、720,000ユーロ!」

これは、どういうことかと言うと
福利厚生・教育は国民予算の大幅カットで
病院も、学校も、年金生活者もひどい目にあっているのに
今回、スペインが世界サッカー選手権で優勝すると
代表選手それぞれに、720,000ユーロが支払われる!というもの。
「いったいどこに、そんな金が・・・」
国民は、空いた口がふさがらない。

さっそく、スペイン中であちこちの市民団体が立ち上がり
この「お金の使い道」について、見直すよう求めている。
保育園の園長と保母さんたちがテレビの前で訴えていた。
「そんなお金があったら、子どもたちに給食を!」
先日、スペインの子どもたちの栄養失調の実態が、明るみに出たばかり。
栄養失調、ですよ。
アフリカじゃありません。ここスペインで、起こっていることなのです。

この道徳観のなさ!
国はほったらかしで、スポーツ優勝の報酬に金を使う。
この幼稚なメンタリティ。
これじゃ国民は、ますます「モナルカ(君主制)のスペイン」から
離れていきますよ。

最近、「レプブリカ(共和制)時代のスペイン」の国旗を
よく目にします。黄色、赤、紫の3色の旗で
「国は、国民のものである!」
という意味が込められています。
デモにも毎回、登場するので、目にすることも多いでしょう。

「公費で、好きなことをするな」
「金のやりくりを、県や国でなく、自分たちの手で」
文字どおり、「自治」を訴えるデモが
毎週、スペインのどこかで起こっています。

そんな中での、720,000ユーロ。
それも、一人につき。
サッカー選手の給料は、すでに高額で有名なのに
こんな無駄遣いが許されるようでは
スペインの不況脱出は、まだまだ遠いと思わざるをえません。

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