22.秀兄ちゃん&敦美お姉さんお宅訪問

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今日は、秀兄ちゃん(叔父さん)
&敦美お姉さんを訪ねて
春日井へ。20年ぶりの再会。
一回りちがいの叔父は
ギターを弾く。その足下で
小さい時はよく遊んでいた。

秀兄ちゃんは小さな私に
「バッハを弾くように!」と
いつも言った。小学生だった
私は山口百恵やピンクレディ
の曲の方が断然好きだった。
スペインに渡り、グラナダに
行ったとき、いつも弾いてくれた
のが「アルハンブラの思い出」と
いう曲だとわかった。
そして今、ピアノ教室の子ども
たちを前に
「バッハを弾きなさい!」
と私は言う。そのたびに、こんな
思いで言ってくれたんだな、と
秀兄ちゃんを思う。

この日、20年ぶりに秀兄ちゃん
に、ギターを弾いてもらった。
懐かしい音色。
そのギターを抱えて、座る姿。
それは私の幼少の頃の、幸せ
の記憶と結びついている。
私の心の原風景。
思わず、涙が出てきた。
今日ここに来なかったら
気づかなかった
私の内に刻まれた記憶。

それにしても、キッチンから
始まり、全自動化されていて
うちとは大違い。ベラが
「テクノロジーの館」と命名。

さて夕食は、懐石料理。
今日は、初めて会ういとこの
あっ君もいっしょ。これまで
写真で見るだけだった男の子
と、いきなりお酒を飲む。
かっこよくなってるのにびっくり。

美しい懐石料理の数々。
ベラが一番びっくりしたのは
実は写真、向かって右手前に
あるオレンジ色の柿。
に、見せかけたうずら卵。

「なぜ、見せかけるのか」
って、そういう技なんだって。
スペイン料理には、確かにないなぁ。素材そのまま、お皿に乗って出てくる。
去年おぼえたので、飾りのもみじは食べないようになった。

ベラにとっては、不思議がいっぱいの懐石料理。
アテンドしてくれるお姉さんが、料理を手に立ったり座ったりするので
「アクロバットのようだ・・・」
と、目を丸くする。
確かにスペインはすべてテーブル席なので、膝まづく光景は珍しい。
「よく、あんなことが・・・でも大変だから、お皿の数を減らしてあげたら・・・」
って、それじゃ懐石にならないんだって。

秀兄ちゃん、敦美お姉さん、あっ君、と過ごした貴重な時間。
20年ぶりにしては、あまりにあっというまだったけど
会えたことに、意味がある。
遠くにいるけど、いっしょに生きているんだなと、再確認できた。
ニッポン再発見の旅。
今までほったらかしにしておいた私の国、家族、親戚、友達・・・
大切なものと再会するために、私は日本に帰国したんだな、と思う。
景色より、観光より、私はいっしょにいたい、自分の大切な人と。
そう思うようになったのは、40歳を過ぎてからだ。

お腹一杯になって、幸せそうにうとうとしていたベラだったが、
ひとつだけ心残りがあった。
それは、「スペインすごろく」ができなかったこと。
次回の帰国の際は、ぜひ真剣勝負を!と、意気込んでいる。
よろしくおつきあい、お願いいたします。

(「ニッポン再発見記23」につづく)

秀兄ちゃん、敦美お姉さん、あっ君、お世話になりありがとうございました。
また次回、会えるのを楽しみにしています。
ベラが秀兄ちゃんとライブ共演するそうですので、よろしくお願いします。

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