カトリックの国・スペインでは、今日1月5日は「東方三賢人」のやってくる日、
そう、「ロス・レジェス・マゴス」なのである!
子どもたちは一年のあいだ、この日を首をながーくして待っている。
というのも、スペインではサンタクロースではなく
この「ロス・レジェス・マゴス」が、贈りものを届けてくれるのだ。
というわけで、親はもう必死でおもちゃ屋を駆け回っている、という日でもある。
さて、スペインの町という町で、午後から中心地を通行止めにして
盛大なパレードが行われる。
このパレードに欠かせないのが「キャンディ」。
これがパレードのあいだ中、頭上から、雨あられと降ってくる!
その量たるや、トラック何台分。ほんと、すごい。興奮の嵐。
これに対抗できるのは、日本では「餅投げ」ですかね。
興奮しますからね。
さて、うちでは今日、お昼は20度近くにもなったので
「窓そうじ」をしていた。そして、はげかかった壁を塗り直した。
家の中に子どもがいないとロス・レジェス・マゴスといっても
とりわけ盛り上がらないのだ。
「うちの中で、キャンディ投げだけでもやってみようか」
とも思ったが、いるのはべラとオウムだけだし。
ふたりの精神状態は「一生5歳児」なので、問題はないのだが
キャンディを投げても、べラは肉体的にかがんで拾えないし
オウムは上からものを投げられると危険、と判断して逃げてしまうので
誰も拾ってくれないキャンディ投げ、って、なぁ。
さみしい・・・
とりあえず、日本でお土産でもらったお菓子をいただきながら
オウムにはクルミをあげて、静かなロス・レジェス・マゴス。
サンタクロースは、「雪国」に「トナカイ」のイメージだけど
東方三賢人は、「砂漠」を「らくだ」に乗ってやってくる。
「日本は?」
と、友人にしつこく聞かれ、キリスト教じゃないから何もない!
と言っても引き下がらないので仕方なく
「日本では、ドラゴンが空を駆けて来てくれます」
と、煙に巻いておいた。