夕暮れ逢瀬

【一日一作プロジェクト】ペイントして「夕暮れ逢瀬」を作った。先日「暖房費節約プラン」として「1番小さな部屋で作業をしたらどうか」という話を書いたが、それ以前に

「使用中のアトリエを、いっそ半分のスペースにしたらどうか?」

という、とんでもないアイデアが朝1番で降りて来た。スペースが小さければ、当然使う暖房費も抑えられる。アトリエは1つだが、ざっくり「光の入る南側スペース」と「暗い北側スペース」に分かれている。

「この南北の間に仕切りを置き、2つのスペースに分け」「南側スペースだけを使ったらどうか」

ぽかぽかに暖めて。心置きなく。そこで、家の中を眺め回し「南北の仕切りになるような物」を探すことに。とにかくここにある物を使って「壁」を作り出さねばならないのだ。

「この家で1番大きな物は・・・本棚!」

別の部屋に置かれたその本棚は、大きい上にしっかり安定している。「壁」にするには理想的。

「まずは、棚の中の物を大処分だ〜」

何か大変なことを始めてしまったんじゃ。と思いつつも、それをはるかに上回るわくわくに支配されているので、身は軽い。とはいえ、本棚の中には

「本、楽譜、ノート、文房具、書類、ろうそく、袋・・・」

どれも必要だよなぁ。すぐに捨てられそうな物はない。ま、それは後で考えるとして(汗)先を急ごう。棚を空っぽにした後は

「移動して、南北を分ける壁にする」

ずるずると移動。設置してみると、これがなかなかいい感じ〜。天井までは届かないが、棚の上に何か置けば十分、壁として機能する。この「南北を分断する万里の長城」におけるバランスは

「7割が壁で、3割が通り道」

が理想。なので、本棚の横にもう1つ「壁」となる家具が必要。「何かないかなぁ」と、ぐるぐる家中を見回すうち

「画材棚がサイズとしてはぴったり」

なのに気づく。これや〜!(笑)まずは棚の中にある画材を全て床に出す(←またかい)。これが信じられない量。こんなに入ってたん?ま、片付けは後でやるとして。先に進もう。

「本棚の隣に、画材棚を設置」

うそ。これが、ぴったり。2つの家具で「壁」が完成!ものすごい達成感。床に散らばった「棚の中身」は、おいおい片付けていくとして(汗)。本日はここまで。にしても、おかげで

「すっかり汗ばんだ」

笑。寒さ対策なんだけど。力仕事が1番、体が温まるな〜。さっき勢いに任せて移動したけど、よくよく考えれば

「10キロの粘土」「分厚い美術書8冊」「楽譜50センチの山」

って、完全にダンベルだよなぁ。ガタガタと家具の大移動が始まるや、オウムは別室へと逃げて行った。大仕事がひと段落し、オウムを迎えに行くと

「シエスタ中」

よく眠れるな、こんな騒々しい中で(写真)。突如アトリエに現れた壁(家具)を見ても、さほど驚く様子もなく。よかった〜。

「夕暮れ逢瀬(ゆうぐれおうせ)」

昼間の太陽(黄)が、夕焼け(ピンク)と1つに溶け合う夕暮れ。それを見つめる地中海(青)。昼と夜の、束の間の逢瀬でもある。

今日もクルーズ船が、夕方マラガ港から出て行った。肉眼でも船のイルミネーション、各部屋に灯る光がよく見える。

「次の港まで無事着けますように」

祈りの念がふと湧き上がる。マラガの町に背を向け、大海に乗り出して行く大型客船。今頃、船の上で、マラガの思い出を語り合っているのかな。

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