日本上陸記&ぴかり羽音

【一日一作プロジェクト】エールアート「ぴかり羽音(ばね)」を作った。「日本上陸記・18」。本日は「物置き」の大整理。なんとなく湿気っぽいなぁと思ったら

「屋根に穴が空き、雨水が入り込んで」

いた。穴は大きくはないが、7、8箇所ある。そのせいで、物置きの床には一部水溜りも。

「うむむ〜。穴をふさぐペーストがほしい」

マラガのマンションの水漏れ修理するのに数回使った。手でよく練り練りして、穴を塞ぐように詰め込むだけ。解決法は簡単なのだけど

「自宅隔離のためホームセンターへ行けない」

1週間も待つのか〜(汗)。気分を変えて、物置きに保管されているダンボール箱を1つずつ開けていく。なんじゃ〜この古い茶碗や布切れは(汗)。

「お父さん、家宝はなさそうだね」「残念だねぇ」

結局、半分近くはゴミとして処分。スペースができたので、捨てる予定の本棚を物置きへ移動。棚の方が物も置きやすく、取り出しやすい。さらに

「手紙の大整理」

も行う。両親宛てに送ったスペインからのエアーメールが何十通と出てきた(写真)懐かしい〜。当時は手紙で安否を伝えたものだ。今じゃスマホで24時間いつでも連絡が取れるけれど。

「ありがとう〜。お疲れ様でした」

手紙類は思い切って9割処分。その中には、ラブレターもあったかも(笑)。さて「自宅隔離中」で外に出られないので、食料品の買い物は全て父が担当。

「何が食べたい?」「寿司!納豆、山芋、メカブ、南高梅の梅干し、枝豆」「デザートは?」「餡子のもの」

基本的にスペインにない物(笑)。夕食後、父とおしゃべりしていると、オウムのお世話をお願いしているお隣さんから「動画」が届いた。見ればなんと

「お隣さんの歌に合わせて、オウムがノリノリで踊っている」

驚愕。ひたひたと、静かな感動が胸に押し寄せる。踊っているオウムに、じゃなく「踊らせてくれる」お隣さんに。

「お世話プログラムの中に『踊り』が含まれている」

さすがマラガ。いつでもどこでも、隔離中でも踊るオウムと私。これぞマラガ魂。マラガっ子に生まれるのでなく、マラガっ子になるのだ!(←アフリカ&アジア出身)。

「ぴかり羽音(ぴかりばね)」

私たちは、心に「羽」を持っている。たとえ何度手折られようと、新しい羽はより強く美しい。喪失の後に届けられる光の羽よ!その羽ばたきは、希望の音色(メロディ)。

「お供えしなくちゃ」

あと数日で、ベラの命日。「一緒に日本に帰国する」はずが、遺灰の帰国となった5年前。それでも、遺灰を受け取った父は

「ベラちゃん、お帰り〜」

と、心からベラの帰宅を喜んでくれた。私たちは何度も羽を手折られ、そのたびに「飛べない鳥」になる。

「飛べなければ、歩いて進めばいい」

あの時、羽の折れた私を受け止めてくれた父。アーティストとして生き直すと決意した私の背中を押してくれた父。心配する代わりに信頼して。

明日も引き続き、大整理は続く。「写真」「日記」「賞状」さらに「庭の手入れ」まで。はたして。(明日に続く)

★「踊るオウム」の動画はFacebook でごらんいただけます。お時間のある方はぜひどうぞ。

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