祈咲しぶき

【一日一作プロジェクト】楽譜にペイントして「祈咲(いのりざき)しぶき」を作った。実はこれ、他の作品をペイントするための下敷き(テーブルカバー)。その上にペイント。

「勢いよく飛んだシミが、命のしぶきみたい」

インスピレーションは日常の中に。復活アート3部作。「命の声に気がつきさえすれば」アイデアは無限に。

さて。「日本上陸計画」。昨日の続き。フランス入国に「24時間前のPCR検査・陰性証明が必要」とわかり、顔色を変えて友人達に尋ねて回る。

「大丈夫だよ、日本の72時間前で」「フランスは乗り換えだけでしょ。48時間でいいんじゃない?」

これまでなら「ま、いっか」で見切り発車していた。が、今回は厳しいコロナ規制のまっただ中。下手すると

「入国拒否」

日本どころか、パリの空港への上陸も怪しくなる。フランスは厳しい規制で有名。有無も言わさず「スペインへ帰還」ということだってありうる。

「そうだ、エールフランスに電話して聞いてみよう」

それが、電話がつながらない。ずっと「ただ今、大変混み合っております」。で、20分。電話が切れて再度トライするも、呼び出し音が続く。あきらめてインターネットで検索。そのうち、だんだん

「乗り換えだけだし。フランスとはいえ、空港の中を移動するだけだし」「いけるんじゃ?」

ここで「ものぐさ」が発揮され「ええい」と飛行機のチケットを買ってしまった(汗)。

「買ってしまったのだから、あとは『移動条件』に自分を合わせるだけ」

どんな条件を突きつけられようとも。これで覚悟は決まった。パリに行き、乗り換えて羽田へ。こまごまとした条件&必要書類のクリアーはこれから考えよう。

「祈咲しぶき(いのりざきしぶき)」

なんとしても、日本に上陸しなくては。そして、父に会いたい。体調を崩している父に。これから私が越えなくてはならない、いくつものハードル。

「どうか、コロナ規制が変わりませんように」

果たして無事日本に入国できるのか。実家のある豊橋市までたどり着けるのか。荒波に挑むような気持ちで、仁王立ちしていた。

(あさって辺りに続く)

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