青と赤のささやき

【一日一作プロジェクト】「ボトルペイント+聖獣」の組合せで「青と赤のささやき」を作った。アトリエで制作中は、必ず音楽を聴く。朝食後にかける音楽が

「創作スタートのスイッチ」

なのだ。そして「今期のテーマ曲」とでもいうべき

「ひたすらくり返し聴く音楽」

が必ずある。これまでにも「ソノラ・ポンセーニャ(パポ・ルッカ率いるプエルトリコのサルサ楽団)「ビル・エバンス」など、数多し。

基本的にラテンジャズ、サルサ、ジャズが多いのだけど、そんな中、今大ハマりしているのがブラジルの切ない恋の歌。

「Falando de amor(愛を語って/語りながら)」

とりあえず、続けて50回くらい聴く。で、他の音楽をしばらく流して、再び聴く。この繰り返し。

シンプルなメロディの美しさ。コードの味わい深さ。そして。Carminho(カルミーニョ)とChico Buarque(シコ・ブアルキ)の歌声のすばらしさ。

「ポルトガル・ファド&ブラジル・ボサノバ」

の融合。とでも言うべき、2人の異なる声質と歌い方のかけ合いが絶妙。もうふらふら〜。とにかくコードがめちゃいい。さすがブラジル音楽。クラシックにはない世界。

「思わずピアノが弾きたくなってくる」

笑。私をアトリエからピアノ室へ引きずり出すエネルギー。あぁあ、弾いて歌えるようになりたいなぁ。ポルトガル語だけど。

実はこの曲、かのアントニオ・カルロス・ジョビンの作曲。「イパネマの娘」などボサノバで有名だけど、こんな隠れた名曲も。

「Falando de amor、Carminho、Chico Buarque」

で検索すれば、出てきます。YouTube でぜひ聴いてみてください。また映像がいいのだ〜。2人の録音スタジオでの自然な表情が。

ポルトガル人でファドの歌い手であるカルミーニョ(女性)と、歌手&作曲家であるブラジル人のシコ・ブアルキ(男性)。

「相反する2つの風が美しく絡みあう」

ポルトガルとブラジルの2つの風。影と光、湿った空気と乾いた空気、切なさと甘美、悲しみと歓び、切々と淡々と。まるで異なる2人だからこそ、生まれる極上のハーモニー。

「青と赤のささやき」

聖獣が、ボトルにささやきかける。悲しみと歓びを。涙と情熱。切なさと甘美。絶望と希望。孤独と愛を。

青と赤。相反する2つの思いが、一つのささやきの中に住んでいる。

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