クリスマス1&月ぴかり道

【一日一作プロジェクト】ワインボトルにペイントして「月ぴかり道」を作った。本日よりクリスマスレポート。時系列・連載でいきます。

「キッチンのアシスタントを頼むよ!」

ハビ吉の要望で、エプロンを持って駆けつける。トロピカルサラダ、ポテト料理、ゆで海老・・・ハビ吉の指示で、次々と料理が目の前に。

「イチジクの実をきれいに取ってこのボールへ」「茹でたエビの殻をむいて」「マンゴーの実を刻んで」「ジャガイモの皮をむいて」「キウイとリンゴも」

BGMはもちろんビジャンシーコス(スペインのクリスマスソング)。フラメンコ風のクリスマスソングがかかると、思わず踊りたくなってくる。

「踊るのは、夜!トマトの皮をむいて」

料理に集中するハビ吉の横で「何か飲ませて〜」とお願い。まずはキッチンで乾杯。よっし。これでアシスタント業にも気合いが入る。

ハビ吉宅はイルミネーションいっぱい。我が家と違い、クリスマスムード満点。その時、いきなりハビ吉の電話が鳴った。

「ええっ?そっちに?うーん、わかった」

聞けばなんと。本日ディナーを一緒にする予定の親戚ファミリーが、夕食の会場を「自分たちの家」に変更したいとのこと。今から⁉︎

「これから料理とワインを持って、叔父さんを連れて、あっちへ行かなくちゃ!」「ええっ」

「大きいテーブルクロスや飲み物など、ここまで取りに来てくれるらしい」「はぁあっ?」

さすがスペイン。最後の最後までドタバタ。そんなわけで、テーブルセッティングは中止。あわてて移動の準備。叔父さんを連れて、外に出る。

「タクシーで行こう。今夜は飲むから車は運転できない」

ハビ吉が必死でタクシーを探す。が。全くダメ。ってか、道路に全く車が走っていないし、来る気配もない。夜9時となれば、みんなすでに夕食のため、もう家の中なのだ。

「アプリで車を探そう」

よく知らないが、タクシーのようなシステムで、車を呼べるらしい。テキパキ解決するハビ吉の横で、叔父さんと私は顔を見合わせ

「私たち2人だったら、あきらめてマンションに戻って、この料理を食べてたよね」

はたして。無事、親戚ファミリーの家にたどり着くことはできるのか。時計はすでに夜の9時過ぎ。イブの夜は過ぎていく。(明日に続く)

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