【一日一作プロジェクト】コラージュアート「笑来花(わらいばな)」を作った。ここのところ何をするにも「ロックダウンの前に!」が枕詞のようになっている。今日も
「もも、ロックダウンになる前に『生ハムの脚』買いにいかなきゃ!」
夏の終わりに買おうとしたら「あれは冬に買うもの」と教わり、さらに
「あんなもの、スーパーから自力で歩いて運ぶものではない」
と「踊り場井戸端会議」で一蹴され、このたび車で送迎してくださることになった。なんて優しいお隣さん方。そんな中、グループの一人から動画が送られてきた。
「なぜ生ハムを買うべきか」
そのタイトルとは、まるで似つかぬ「PCR検査」の説明が始まった。動画のお兄さんは検査が高額すぎることを嘆き、そんなお金はないと訴える。そして
「PCR検査に払うお金があれば、おいしい高級生ハムの脚を買うべし!」
と動画をしめくくる。感染チェックの方法として、お兄さんは高級生ハムの薄切りをつまみ、鼻の前にぶら下げ、瞳を閉じ、くんくんと香りを堪能。
「あぁあああ〜〜〜」
表情が秀逸(笑)ほんとあの生ハムの香りって、食欲を呼び起こす。舌の上で味わっていると、赤ワインが飲みたくなってくる〜。
「生ハムの香りと味がわかれば感染していません。さらにこれは、毎日自宅で楽しみながらできる検査方法です」
ま、実際「匂いや味覚がなくなる」だけが症状ではないけれど、スペイン人にとって生ハムは漬物みたいなところがあるので
「だから生ハムを買いに行くんだよね、ももは」
そりゃそうでしょう(笑)。せっかくなので井戸端会議グループへ
「よかったら、みんなで検査しませんか。検査キットをおすそ分けします」
と返事をしておいた。すぐさま
「6人まで限定の試食会をしましょう」「検査キットぜひ譲ってください」「うちはチーズを」「私はワイン」
反応早いな(笑)。そんなわけで今週、生ハムの脚をゲットするべく動くぞ〜。また引き続きレポートします。
「笑来花(わらいばな)」
ユーモアが、ラテン人を強くする。それをひしひしと感じるマラガ生活。日本なら「こんな時にジョークなんて」と叱られそうだが
「こんな時だからこそユーモア」
なのだ。瞑想と同じくらい、心のリセット効果あり。一瞬で心を洗い、ふわ〜っと温かくふくらませてくれる。
笑いは色。笑いは花。たとえ現状は変わらなくても、問題は山積みでも、先は暗くても。今日の「気持ち」は自分で決められる。