7.色はビブラシオン

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 ももギャラリー「カルトン寺院」
7回目の今日は
「色」についてお話します。

わたしが急激に
「色」に惹かれるようになったのは
20代に訪れたスウェーデンでの
ショッキングな体験が
きっかけです。
それ以来「色」がわたしの
「必要」になりました。

スウェーデンでこれから
人生をどうやって切り開いて
いこうかと悩んで歩いていたとき
ふいに、涙がぽろぽろと
こぼれ落ちました。
歌じゃないけど
涙がこぼれないように
空を見上げると・・・

そこには、信じられないような
真っ青な空が広がっていました。
緯度が高く、夜でも完全に
太陽の沈まない
春のスウェーデンは
夜でも、空は青色なのです。

「こんなにきれいな色が
わたしの上には
広がっていたんだなぁ!」
その青が、強烈なエネルギーが
ぐんぐんわたしの中に
入り込んでくる。

その瞬間、2つのことを
感じていました。ひとつは
「わたしに見えていないだけで
存在するものがこの世には
たくさんある」ということ。
そしてもうひとつは
「色はビブラシオン(波動)
である!」ということ。

色がもつ、波動。強烈な力。生命力。
「色」、がそのときのわたしを救った。
いや、強烈にわたしを生きる方に追いやった。一瞬にして。言葉もなく。

その体験が、今のわたしを作った。
画を描くとき、壁を塗るとき、衣類や小物を作るとき
「色」はいつも、わたしの中にある。
それは、単なるカラーではなく、生きる力であり、治癒力である。

「色はすばらしい」ことは、誰でも知っている。
でも、「色とは何か」
それを、体験で理解することが、わたしには必要だった。
それなしに、自信を持って色と向き合う、色に正面から取り組むことはできなかった。

色の種類、混ぜ方、使い方といった知識、技術ではなく
一番大切な、「色とは何なのか」という命題については
誰も、問わない。
その答えを、知識でなく、理論でなく
個人的な体験を通して、肉感として、わたしは理解することが必要だった。

そんなわけで、現在の「もも きみどり」ができあがりました。
だいたい名前からして、色とりどり。

「家」も「服」も「画」も
生活の中に,明確に意識的に「色」が存在する。
わたしが身につけたい、また、目に映したい色彩は
彩度の高いチベットやインドの「寺院カラー」。
アースカラーや灰色がかった色のトーンはほとんど使わない。

そんな派手な色どうし、色がぶつかりあわないか、と思われかもしれませんね。
塗ってみればわかりますが、色はそれぞれ自身の強い光をもちながら
周りと調和する力を同時にかねそなえています。
「ゆずる」のでなく、自分を前面に押し出しながら、互いを「引き立たせる」。
なんてすばらしい魔法!
わたしたちの人間関係も、そうありたいですね。

さて、次回はいよいよ最終回。
「カルトン寺院」シリーズは、これで終わりますが
現在、次のシリーズ「画文」を制作中!
こちらも、お楽しみに♪

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