お酒と歌と友情と

【日本滞在記】絵の大先輩である高井澄子先輩とランチ。まずは回転寿司へ。再会を祝って生ビールで乾杯!

食べて飲んでおしゃべりして。実は十数年前に仕事仲間だったという父が、澄子先輩との縁の神。

「ああっ、もうカラオケの時間!」

父が声を上げる。おしゃべりに夢中で、カラオケの予約時間をすっかり過ぎていた。それくらい澄子先輩と話し出すと止まらない。

「まずはご当地ソングから」

地元の地名が散りばめられた楽しい曲を、澄子先輩が連続で披露。「俺を新城(信じろ)」とか、いろいろかけられていておもしろい〜。

私は「筒美京平」が好きなので、彼の作曲である「たそがれマイラブ」「飛んでイスタンブール」「ブルーライトヨコハマ」などからスタート。

父は自分の歌いたい曲をしっかりリストにして持って来ていた。歌う気満々。3人なのでデュエットも、ハモることもできる。楽しい〜。あっという間の2時間。

「これでもうカラオケは来年までできなんだな」

お店を出ながら、急にしんみりする。日本とマラガ。あるものないものが決定的に違う。スペインへ戻る日が近づき、なんとなく心の底がざわめく。

日本とマラガ。どちらもかけがえのない私のふるさと。それぞれ25年ずつ。今年51歳を迎えたから、ほぼ半々。いつのまにか雨も上がり、車に乗り込むと澄子先輩が紙袋を取り出した。

「はい、これお土産」「あ、こちらからも」

私たちはお菓子の入った紙袋を、車の後部座席でそっと交換した。その光景は私に、ある事を思い出させた。

「このお菓子の下に、ぎっしり札束が詰まっていたりして」「ももさん!なんてこと」

家に帰ってお菓子を取り出すと、その下に隠れていたのは「札束」ではなく「チューハイ」であった。

「お酒と歌と友情と!」

最強のパックなり。澄子先輩、お忙しいところわざわざ豊橋まで、楽しい時間を本当にありがとうございました。また来年、会えるのを楽しみにしています。

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