10、だめです

最近、べラが「ノー」のかわりに
「だめですっ!」
と言うようになってしまった。

「ノー」にくらべ、心なしか力がこもっているように感じる。
眉間にしわなど寄せているときもあり、
「きょう、だめですっ!」
と、仁王立ちポーズで答える。

そういえば、「OK」のときは
「は~い、わかりました~」
と、笑顔なので、
「言葉と感情、および表情が一致してきた」ということか。
とすれば、格段の進歩である。

わたし自身、スペインに渡ったばかりの頃
「スペイン語で言っていること」と「気持ち」に差があって
非常に苦労した。
というか自分で居心地がわるかった。
「ケ・ディベルティード!(なんて楽しいんでしょう)」
と口にしながら、ちっとも楽しくない。
笑ってはいるが、仮面のようである。

それが、いつのまにか「しっくり」なってくる。
自然に感情表現ができるようになっている。
「言葉」と「気持ち」と「表情」の一致。
この神秘。
言語学習の「第一関門クリアー」は、このあたりにあると
べラを見ながら、思い出した。

(「べラの日本語レッスン・11」につづく)

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「10、だめです」への2件のフィードバック

  1. ベラさんの日本語学習上手くいったようですね 私たち二人は留年です
    何かいい方法教えてくださーい

  2. ハーモニカは、ほんと難しいですね。
    実は母からゆずりうけたハーモニカをスペインに持ってきて
    ときどき吹いていますが、さっぱり、です。
    必死になって吹いていると、気がつかぬまに
    「呼吸困難」「酸欠」になってますからね(笑)
    ピアノは3時間でも弾けますが、ハーモニカは20分が限界かな~。

    音楽で大切なことはいろいろありますが、
    わたしの音楽教室で、一番大切にしているのは
    「テンポを明確にすること」と「フレーズを歌うこと」です。
    音符は少々まちがっても、かまいません。だいじょうぶ(笑)!

    そして何より、弾いている本人が「楽しいこと!」ですね。
    音楽は「上手に弾く」ために練習するのでなく
    「思いを表現するため」なので、
    下手は下手なりに、味が出ます。自分の味を出せばいい。
    「正しく弾く」より「楽しく弾く」
    「技術」より「音楽性」なのです。

    どんな曲を、おふたりは吹いてらっしゃるのでしょう。
    また、練習の様子を教えてください。
    いつか、ごいっしょできるといいですね♪

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