7. 職人と四季の国・ニッポン

こんにちは、ベラです。
今日は「日本のテレビ」について、書いていこうと思います。

まず、びっくりしたのは、日本には大きくわけて
「二つの顔」があるということです。
ひとつは「現代的な」、そしてもうひとつは「伝統的な」。
その融合こそが、日本の魅力になっていると思います。

僕が魅かれたのは、主に「伝統的な」日本の顔の方ですが
たとえば、こんなすばらしい番組を見ました。

「藍染めをする職人さんの暮らし」
「コマまわし大会のようす」
「ビールを手作りする村のはなし」
「お寺に住む、むささびファミリーのこと」
「柿を干す一家のはなし」
「大相撲」
「農作業をする一家のはなし」
「しょうゆづくりの職人の暮らし」
「お寺の住職さんと紅葉狩り」・・・・

カメラは、ありのままの彼らの姿を追って、
静かに暮らしを、風景を映し出していました。
そのとき、僕ははっきりと感じました。
なんてたくさんの「職人さん」がいる国だろう!
なんて「手作業」を大切にする人々が、ここには住んでいるんだろう!
そして、なんて「季節とともに」、ニッポン人は生きているんだろう!
たとえ時間がかかっても
「効率」でない何かを、大切にしている。

彼らの話し方、暮らしぶりを見て
僕が感じたのは、次のような言葉です。
「ソブリオ(節度がある、控えめである)」
「オネスト(正直、誠実である)」
「アルモニサード(調和を大切にした)」

そして何より、「飾らない」のが、日本人の美点なのです。
「香水なし」と同じように。

僕は、日本に行ったらきっと、
びっくりすることがたくさんあるだろう、と思っていました。
驚いたことは、いくつもあります。
でも、「がっかりしたこと」は、ほとんどありません。

そして、もうひとつ気づいたことは
ももに出会って、いっしょに暮らすうちに
僕は、少しずつ「ニッポン人になっていった」のだと思います。
まだ、行ったことはないニッポンを
ももを通して、僕は知っていったのです。

そのことを言うと、ももはちょっと黙ってしまいました。
そういう意味で、ニッポンに初めて行ったときより
ももに出会って、暮らし始めたときのほうが
ずっと、驚きの連続でした。
僕にとって、ももが初めてのニッポンだったので(笑)。

そして、ニッポンで
家族や友達に囲まれて幸せそうなももを見られて
僕は、とてもうれしかったのです。
話し方も、早口も、大笑いも、すばやい動きも、大またも
何もかわっていなかったけど
ももは、ここから来たんだな、というのがはっきりとわかりました。
でも、ももによると
「べラって、日本人の好みにあうよ」
って、ほんとかな。

(「ベラの部屋・8につづく」)

 

 

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